英検とTOEICどっちを受けるべき?【2大英語試験】の異なる特徴を徹底比較!

日本人が「英語試験」と聞いて真っ先に思い浮かぶものは何でしょうか?おそらく8割くらいの人がTOEIC、2割くらいの人が英検だと答えるでしょう。確かにこの2つがメジャーですよね。

「これから試験にも挑戦したいけど、どっちがいいの?」という方は、2つはどう違うのか?気になるところでしょう。

この記事ではそれぞれのメリット、デメリットを交えて伝えていきます。それらを比較した上で、どっちがいいかを決めてみてください!

目次

必要なボキャブラリー数

まずはTOEICの場合です。↓↓↓

TOEIC・・・私がフィリピンに留学していた時の先生に、「TOEICで高得点を取るためにはボキャブラリを3000語以上は覚えましょう」と提案されました。実際に、市販のTOEIC用の単語帳のタイトルは「3000語」や「4000語」と含まれているものも多いので、妥当といえるでしょう。

次に英検の場合です。↓↓↓

英検・・・旺文社より発売されている「英検〇級でる順パス単」の単語数を5級から準1級まで足した結果をお伝えします。1級は「10030語」準1級は「7630語」そして2級は「5780語」になりました。

英検に合格するためには、級にもよりますがTOEICよりもさらに多くの語彙を身に着ける必要がありますね。

難易度が高いのはどっち?

とはいえ、TOEICでも850点以上を目指すのであれば、4000語より、もっとたくさんの語彙が必要なのは言うまでもありません。

そうすると、「多くの単語を覚えなくてはならない分だけ、TOEICよりも英検の方が難易度が高いのか?」と感じるかもしれませんが、そうではありません。それは求められる読解スピードが違うため、単語数が多いのです。

こちらは英検にも出た単語を集めた英検1級、準1級、2級用の本です。参考になりますよ↓↓↓

求められる読解スピード

では次に、読解スピードについてです。↓↓↓

TOEIC・・・数々のTOEIC対策本を手がけたTEX加藤さんによると、TOEICを完読するのに必要なリーディングスピードは「wpm150(1分間に150ワード読める)」とのことです。
英検・・・必要な級別のwpmについては、データが見つけられませんでした。ですが、TOEICのリーディングパートで、いつも15問近くが時間不足でマークシートが塗り絵になってしまう私でも、英検準1級では完遂できました。

したがって、英検準1級のレベルまでならTOEICほどの速さは求められないと言えます。

出題内容

それぞれのテストの出題される内容です。↓↓↓

TOEIC・・・リスニング、リーディングのみ
英検・・・リスニング、リーディング、ライティング、2次試験でスピーキング

「スピーキングスキル証明なんて不要!」という人はTOEIC一選で行くのもアリですね。

この本はリスニング、リーディング問題集としてよく使われています。↓↓↓

長文読解やリスニングの内容

実際私がそれぞれのテストを受けてみたときの感想です。↓↓↓

TOEIC・・・全て架空の物語のため、読むのが苦痛。理由は、純粋に英語力を図る試験だから、既存の知識で点数が左右されることを防ぐため。
英検・・・架空の話ではなく、テクノロジーの話やサイエンスの話など事実に基づく話が多く教養になる。英検の参考書でも、テクノロジーや時事問題に興味を持っておくことを推奨することが書かれている。

個人的に試験対策をしていて楽しかったのは英検のほうです。実際にためになる話も多いので、学習もはかどりました。

試験問題の持ち帰りはできる?

TOEIC・・・不可
英検・・・可。公式サイトにも回答がアップされる。

英検なら試験で受けた内容の復習ができるので、試験時間が無駄になりませんね。

2大試験の日程

TOEIC・・・年間10回も行われる。リスニングとリーディングだけなので、一日で終わる。
英検・・・年間3回(6月、10月、1月)のみ行われる。その上、一次の筆記試験と、二次のスピーキング試験で、合計二日かかる。それぞれ日程調整が必要。一次合格者の有効期限も一年しかない。

験のための日程調整のしやすさという意味では、TOEICが圧倒的に有利ですね。

試験日程変更はそのつど確かめる

2020年7月現在、コロナウイルスの影響により試験日程が変更する場合があります。日程の詳細については、公式ホームページをご覧になるか直接お問い合わせください。

こちらは英検のサイトです。↓↓↓

こちらはTOEICのサイトです。↓↓↓

それぞれに試験も大切ですが、コロナウイルス感染防止への配慮もされています。

成績の評価方法

TOEIC・・・990点満点で、5点単位で評価される
英検・・・7段階のみ(5級、4級、3級、準2級、2級、準1級、1級)

厳密にいうと、英検でも点数は出るのですが、実際にどこに提出するにも取得した級のみです。なので、細かく評価されるTOEICの方が利便性は高いですね。

私個人の体験と感想

私は読むスピードがとても遅かったのですが、単語の勉強はコツコツとやっていました。そのため、TOEICよりは英検が適していたこともあり、準1級を取得できました。

また英検の場合は、ダブル受験といって2つの級を同日に受けることも可能です。例えば「準1級」と「1級」など。これはTOEIC試験ではないシステムなので、興味のある方は受験してみるといいですね。

皆様も、ご自身のスケジュールの問題や適性を考えて、適した英語の試験を選びましょう!

TOEICと英検間における英語力の換算

こちらの関連記事では、英語力の換算方法を詳細に掲載しています。参考にご覧ください↓↓↓
英検スコアのTOEICスコアへの換算方法を解説!レベルや用語も紹介!

特徴の一覧表まとめ

TOEIC 英検
必要な語彙数 少なくても高得点が可能 2級以上はTOEICよりたくさんの語彙が必要
求められる
読解スピード
高い 準1級までならTOEICほどは必要ない
1級は高度
出題内容 リスニングと
リーディングのみ
一次でリスニング、リーディング、ライティング
一次合格者は二次でスピーキング
長文読解やリスニングの
内容
架空の話のみ 実際の話が多い
試験問題の持ち帰り 不可
試験日程 年10回、一日で終了 年3回で、一次と二次で計二日
成績の評価方法 990満点で5点単位 7段階のみ

こうして比べてみると、それぞれ異なるメリット、デメリットがありますね。私個人の感想では英検のほうが向いていました。

もしも「英語のテストを受けよう!」という方は、自分に適している試験や試験対策で臨んでみてください。きっと参考になるはずですよ。

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