英検スコアのTOEICスコアへの換算方法を解説!レベルや用語も紹介!

英検のテストを受験する際、自分のスコアがどれくらいのレベルなのか、気になったことはありませんか?
単語力(語彙力)で測ったり、友人たちと英語力を比較したりと、方法は様々です。

この記事では、今までそれとなく比較されていた英検とTOEICのスコアについて掘り下げ、両者のスコアの細かい換算方法や、レベル、その際に使用する用語を徹底解説します。

この記事を読んでいただければ、英検、TOEICそれぞれのテストを受験する際の、目標スコアの設定に役立てることができます。

せっかく英検とTOEICという英語力を測る二大テストがあるわけですから、両方受験し、それぞれのレベルの差を体感するのも、面白いかもしれませんね。

英検CSEスコアとは?

最初に、公益財団法人日本英語検定協会(以下英検)のホームページなどで良く見る、[英検CSEスコア]についてご紹介します。

英検CSEスコアは、2016年度より導入されたもので、現在すべての英検のテストで表示される様々なスコアは、すべてこの[英検CSEスコア]になっています。
因みに、CSEとは、Common Scale for Englishの略です。

英検CSEスコア導入の背景
  • 自分の英語力が、世界共通の仕組みの上でどれくらいの実力なのか、後述する国際標準規格CEFRに対応することで、客観的に評価できるようにするためです。
  • 2020年度より導入予定だった「大学入試英語成績提供システム」(大学入試への民間試験の導入)において、CEFR判定を大学に提供しなければならず、測定誤差が少なく、高い精度で英語力を評価できるようにする必要があったためです。

こうした背景があり導入されたのが、この英検CSEスコアですが、下記のような特徴があります。

英検CSEスコアの主な特徴
  • 英検CSEスコアは、1級から5級までのすべての級に対応しており、それぞれの級で、満点と合格基準スコアが設定されています。
  • 英検1級から3級は、英語4技能(リーディング、リスニング、ライティング、スピーキング)の各スコアとトータルスコアが明示され、4、5級は、トータルスコアと2技能(リーディング、リスニング)のスコアが明示されます。
  • 技能ごとのスコアが分かるため、自分の英語力の得意不得意を知ることができ、学習のポイントが明確になるというメリットがあります。

    (参考:公益財団法人日本英語検定協会より英検CSEスコアのご紹介)

 

英検CSEスコアでの合否判定方法については、下記の3つの特徴があるのですが、一番気になる、英検CSEスコアの算出方法の詳細は、公表されていません

英検CSEスコアでの合否判定方法の特徴
  • 技能ごとにスコアを均等に配分:
    技能ごとに問題数が違いますが、各技能にスコアを均等に配分されています。(技能ごとに1問当たりの得点が違います。)
  • 同じ正答数でも、テスト回次によりスコアに変動あり:
    英検のスコアは、各回の全答案採点後、英検独自の統計的手法で算出しており、正答数が同じでも、テストの回次により、得点が異なる可能性があります。ただし、満点と合格基準スコアは変動しません。
  • 合格するには、技能のバランスが重要:
    2015年以前は、技能ごとの正答数に大幅な差があっても合格する可能性がありましたが、英検CSEスコアが導入されて以降、各技能をバランスよく正答しないと、合格できない配点になりました。
    (参考:公益財団法人日本英語検定協会より英検CSEスコアでの合否判定方法について)

いずれにしても、2016年度以降英検で明示されるスコアは、すべて英検CSEスコアであるということをご理解いただけたと思います。

CEFRとは?

前項で、[英検CSEスコアは、世界共通の規格の上で、自分の実力を測るためにCEFRに対応させなければならなった]ということをご説明しましたが、本項では、そのCEFRについてご説明します。

CEFRとは、Common European Framework of Reference for Languageの略で、ヨーロッパ言語共通参照枠のことを言います。

欧州評議会(Council of Europe)による20年以上の研究と実験の末に開発され、2001に公開されたCEFRは、語学の枠や国境を超え、外国語の能力を同一の基準で測ることを目的として作られた国際標準規格です。(参考:ブリティッシュカウンシルより「CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)」)

CEFRは語学能力を、A1からC2までの6つに分け、それぞれ能力別にレベルを示しています。
↓↓↓CEFRで明示している各レベルの詳細です。

段階CEFR能力レベル別に「何ができるか」を示した熟達度一覧
熟達した言語使用者C2聞いたり読んだりした、ほぼ全てのものを容易に理解することができる。いろいろな話し言葉や書き言葉から得た情報をまとめ、根拠も論点も一貫した方法で再構築できる。自然に、流暢かつ正確に自己表現ができる。
C1いろいろな種類の高度な内容のかなり長い文章を理解して、含意を把握できる。言葉を探しているという印象を与えずに、流暢に、また自然に自己表現ができる。社会生活を営むため、また学問上や職業上の目的で、言葉を柔軟かつ効果的に用いることができる。複雑な話題について明確で、しっかりとした構成の詳細な文章を作ることができる。
自立した言語使用者B2自分の専門分野の技術的な議論も含めて、抽象的な話題でも具体的な話題でも、複雑な文章の主要な内容を理解できる。母語話者とはお互いに緊張しないで普通にやり取りができるくらい流暢かつ自然である。幅広い話題について、明確で詳細な文章を作ることができる。
B1仕事、学校、娯楽などで普段出会うような身近な話題について、標準的な話し方であれば、主要な点を理解できる。その言葉が話されている地域にいるときに起こりそうな、たいていの事態に対処することができる。身近な話題や個人的に関心のある話題について、筋の通った簡単な文章を作ることができる。
基礎段階の言語使用者A2ごく基本的な個人情報や家族情報、買い物、地元の地理、仕事など、直接的関係がある領域に関しては、文やよく使われる表現が理解できる。簡単で日常的な範囲なら、身近で日常の事柄について、単純で直接的な情報交換に応じることができる。
A1具体的な欲求を満足させるための、よく使われる日常的表現と基本的な言い回しは理解し、用いることができる。自分や他人を紹介することができ、住んでいるところや、誰と知り合いであるか、持ち物などの個人的情報について、質問をしたり、答えたりすることができる。もし、相手がゆっくり、はっきりと話して、助けが得られるならば、簡単なやり取りをすることができる。

(出典:ブリティッシュカウンシルよりCEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠))

英検CSEスコアは、このCEFRの6つのレベルに対応するように作られています。

各級の満点と合格基準スコアは?

英検のレベルとTOEICのスコアを比較するのに大切になるのが、英検各級の満点と合格基準スコアです。両者を比較する前に、本項では、その各スコアを一覧でご紹介します。
詳細は以下の表をご確認ください。

1次試験

技能別満点1次試験
満点
1次試験
合格基準スコア
リーディングリスニングライティング
1級8508508502,5502,028
準1級7507507502,2501,792
2級6506506501,9501,520
準2級6006006001,8001,322
3級5505505501,6501,103
4級5005001,000622
5級425425850419

2次試験

技能試験満点2次試験合格基準スコア
スピーキング
1級850602
準1級750512
2級650460
準2級600406
3級550353
4級
5級

1次試験・2次試験合計

満点合格基準スコア
1級3,4002,630
準1級3,0002,304
2級2,6001,980
準2級2,4001,728
3級2,2001,456
4級1,000622
5級850419

(参考:公益財団法人日本英語検定協会より英検CSEスコアでの合否判定方法について

TOEICのスコアに換算すると何点?

英検とTOEICはテストの意味合いや、特性が違うということを認識しておく必要はありますが、本項ではスコアを使って、英検各級のレベルがTOEICのどれくらいにスコアに相当するのか、順に説明したいと思います。

英検スコアのCEFRでのレベルは?

まず、英検各級のスコアが、先ほどご紹介した国際標準規格のCEFRで、どのレベルに相当するかを見ていきたいと思います。

その詳細は、英検の「各種目的に応じて求められる英検®品質についての考え方、ならびにその活用に関するガイドライン」で紹介させています。


(出典: 公益財団法人日本英語検定協会試験内容・過去問より各種目的に応じて求められる英検®品質についての考え方、ならびにその活用に関するガイドライン)

一部例外がありますが、英検各級の合格基準スコアから満点が、CEFRの各レベルに相当します。
それに当てはめると、下記の様になります。

  • 英検1級(合格基準スコア:2,630点~満点3,400点) = CEFR C1レベル
    ※3,300点~3,400点もC1レベル扱い
  • 英検準1級(合格基準スコア:2,304点~満点3,000点) = CEFR B2レベル
    ※2,600点~3,000点もB2レベル扱い
  • 英検2級(合格基準スコア:1,980点~満点2,600点) = CEFR B1レベル
    ※2,300点~2,600点もB1レベル扱い
  • 英検準2級(合格基準スコア:1,728点~満点2,400点) = CEFR A2レベル
    ※1,950点~2,400点もA2レベル扱い
  • 英検3級(合格基準スコア:1,456点~満点2,200点) = CEFR A1レベル
    ※1,700点~2,200点もA1レベル扱い
  • 英検4級、5級 = CEFR A1レベル

TOEICスコアのCEFRでのレベルは?

次に、TOEICのスコアがCEFRのどのレベルに相当するかを見ていきたいと思います。

TOEICのテストを行っている、一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会の資料で確認してみましょう。


(出典:一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会よりTOEIC® Program各テストスコアとCEFRとの対照表)

上記資料のListening & Reading スコアの得点で、CEFRのレベルと比較することができます。
TOEICのテストは、1問5点なので、CEFRの各レベルの最高点は、上位レベルの合格最低点から5点マイナス点数となります。

CEFR A2レベルの合格最低点は225点(リスニング110点+リーディング115点)。
A1レベルの最高得点は、225点から1問分の5点を差し引いた、220点となります。
つまり、A1ランクのTOIECのスコアは、120点(リスニング60点+リーディング60点)~220点となります。

CEFRの各レベルに相当するTOEICのスコアは以下のようになります。

  • CEFR C1レベル = TOEICスコア945点~990点(満点)
  • CEFR B2レベル = TOEICスコア785点~940点
  • CEFR B1レベル = TOEICスコア550点~780点
  • CEFR A2レベル = TOEICスコア225点~545点
  • CEFR A1レベル = TOEICスコア120点~220点

英検各級のスコアはTOEICの何点に相当?

英検各級のスコアが、TOEICのスコアの何点に相当するのでしょうか。既にお分かりかもしれませんね。

比較表で一覧化したので、以下の表をご確認ください。

CEFR英検TOEIC
レベル英検CSEスコアスコア
C11級2,630~3,400945~990
B2準1級2,304~3,000785~940
B12級1,980~2,600550~780
A2準2級1,728~2,400225~545
A13級1,456~2,200120~220
4級622~1,000
5級419~850

↓↓↓英検準1級のテストとTOEICを比較した動画です。

英検レベルとTOEICスコア比較時の注意点

CEFRを経由して、英検の各級のレベルと、TOEICのスコアを比較しましたが、注意しなければいけないことがあります。
ここでは、その注意点をご紹介します。

注意点
  • 英検とTOEICは、本来、テストの意味合いも、特性も違うということを認識しておく必要があります。
  • 英検と比較したTOEICのスコアとCEFRのレベルは、あくまでも目安です。詳細を、以下の表で説明します。英検準1級のレベルは、CEFRのB2レベルで、TOEICの785~940点に相当します。しかし、英検準1級のテストで2,600点~3,000点で合格した場合、本来CEFRのレベルで判断すると、C1レベルとなり、TOEICの945~990点相当になります。
そうした矛盾を内包するために、レベルの調整が行われているため、一概に英検で取得したスコアのレベルが、そのままTOEICのスコアとして反映されるわけではないということを理解しておきましょう。

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まとめ

この記事では、英検とTOEICのスコアについて以下の点からお伝えしました。

  • 英検CSEスコアとは、英検が英語の各スキルの習得率を国際基準で測る事を目的とした独自の評価基準である。
  • CEFRとは、ヨーロッパ言語共通参照枠のことで、A1~C2までの6段階で評価される。
  • 英検各級の満点と合格基準スコア。
  • 英検各級がCEFRのどのレベルに相当するか。
  • TOEICのスコアがCEFRのどのレベルに相当するか。
  • 英検各級のレベルが、TOEICスコアの何点に相当するのか。

ぜひあなたの英語力を、国際基準に照らし合わせて判断してみてくださいね。

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