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英検3級・2次試験の面接対策やレベルを徹底解説。過去問やポイントも紹介!


一般的に日本人は、英語で自分の意見を伝えることが苦手だと言われていますが、英検には、スピーキングのスキルを判定するテストがあります。

それは英検の2次試験で、面接形式で行われるスピーキングテストです。
その中で、英語基礎レベルが対象のテストが英検3級です。

この記事では、英検3級の2次試験に関するレベルや対策、過去問などをご紹介します。
この記事を読んでいただくと、どの様に自分の思いを伝えれば、英検3級の2次試験に合格できるかを理解することが可能です。

英検3級のレベルは?

公益財団法人日本英語検定協会(以下英検)によると、英検3級の目安のレベルは[中学卒業程度]とされています。(出典:公益財団法人日本英語検定協会より各級の目安)

また、文部科学省の「高等学校学習指導要領(平成30年公示)解説 外国語編 英語編」によると、小学校で学ぶ語彙数も含めて、中学校卒業までに必要な語彙数は、2,200~2,500語程度です。

一般的に中学レベルの英語を習得すれば、かなり日常英会話を自信を持ってこなせるとされます。↓

英語学習の基礎を固める意味でも、実用的な英会話の土台にする意味でも、しっかりと押さえていきたいところですね。

英検3級の試験内容は?

英検3級は、どのような試験が実施されるのでしょうか?表にまとめたので、以下にてご紹介します。

1次試験(筆記:50分/リスニング25分)

測定技能 形式・課題 形式・課題詳細 問題数 問題文
種類
解答形式
リーディング 短文の語句 文脈に合う適切な語句を選択 15 短文/会話文 4択
会話文の文 会話文の穴埋め 5 会話文
長文の内容 パッセージの内容に関する質問に答える。 10 掲示・案内、Eメール(手紙文)/説明文
ライティング 英作文 質問に対する回答を英文で記述 1 記述式
リスニング 会話の応答文選択 会話の最後の発話に対する応答として最も適切なものを補う。 10 会話文 3択
会話の内容
(一致選択)
会話の内容に関する質問に答える。 10 4択
文の内容
(一致選択)
短いパッセージの内容に関する質問に答える。 10 物語文 説明文

2次試験(英語面接:約5分)

測定技能 形式・課題 形式・課題詳細 問題数 解答形式
スピーキング 音読 30語程度のパッセージを読む 1 個人面接(面接委員1名)

※応答内容、発音、語い、文法、語法、情報量、積極的にコミュニケーションを図ろうとする意欲や態度などで評価

パッセージについての質問 パッセージの内容についての質問に答える。 1
イラストについての質問 イラスト中の人物の行動や物の状況を描写する。 2
受験者自身のことなど 日常生活の身近な事柄についての質問に答える。 2

(出典:公益財団法人日本英語検定協会より3級の試験内容)

英検3級の1次試験は、リーディング、ライティング、リスニングの3技能の合計点が、1,103点(満点1,650点中)点以上で合格となり、1次試験の合格者のみ、2次試験の受験資格を得ることができます。

2次試験(スピーキング)で、満点550点のうち、約64%の353点以上取得すれば、英検3級の合格となります。

英検3級に合格するには、4技能(リーディング、ライティング、リスニング、スピーキング)すべてをバランスよく学習し得点する必要があります。

英検3級2次試験の試験内容は?

英検3級2次試験は、前項でご紹介した通り約5分間行われます。

問題シートに記載された30語程度の英文を読み、その内容に関する質問に返答します。また、問題文にはイラストが描かれており、そのイラストに関する質問への解答し、最後に、問題シートに関連した事項に関して、受験者自身への質問が2問出されます。

英検のホームページによると、身近なことに関する話題について質問されます。過去には、携帯電話、読書週間、スポーツといったことについての問題が出題されています。(出典:公益財団法人日本英語検定協会より3級の試験内容)

最後の受験者自身への質問は、問題文には答えがなく、自分自身について問われるので、ここでの解答の内容が、2次試験合格へのポイントだと言えます。

英検3級2次試験の面接方法は?

それでは英検3級の2次試験はどのように実施されるのでしょうか?ここでは、面接試験の方法、試験会場への入室からの流れをご紹介します。

↓英検3級2次試験の流れです。

1 入室
係員の指示に従い、面接室に入室。
2 「面接カード」を渡す
面接委員に「面接カード」を手渡し。
3 着席
面接委員の指示に従い、着席。
4 氏名・級の確認・挨拶
面接委員があなたの氏名とこれから受験する級の確認をします。その後、簡単な挨拶をします。
5 「問題カード」を受け取る
面接委員からパッセージ(文章)とイラストが印刷された「問題カード」が手渡されます。
6 パッセージの黙読(20秒)
パッセージ(文章)を20秒で黙読。
7 パッセージの音読
黙読後、面接委員から音読するように指示がありますので英語のタイトルから読んでください。
8 パッセージについての質問(No. 1)
面接委員の質問に回答。「問題カード」のパッセージ(文章)やイラストに関する質問に答える際には、「問題カード」を見てもOK。
※自然な流れの中で行われた「聞き返し」なら、減点の対象にはならず。不自然に行われたり、繰り返し聞き返したりした場合は減点対象。
9 イラストについての質問(No. 2、No. 3)
No.3のイラストの状況を説明する質問の後、面接委員から「問題カード」を裏返すように指示されます。これ以降は、「問題カード」を見ずに答えます。
10 問題カードを裏返す。
11 受験者自身の意見などを問う質問(No. 4、No. 5)
12 「問題カード」を面接委員に返す
試験が終了したら、「問題カード」を面接委員に返して退室。
13 退室

(出典:公益財団法人日本英語検定協会より3級の試験内容)

面接全体の流れや、面接カードの内容について、受験前に把握しておくと良いとは思いますが、もっとも大切なことは、普段通り、落ち着いて面接に臨むことです。

面接委員と会話を楽しむ、という姿勢で受験することができれば、心に余裕が生まれ、リラックスして面接テストに臨むことができます。

英検3級2次試験合格に向けた3つの対策とポイント


先ほど全体の流れを把握しておくと良いとお伝えしましたが、面接試験に臨むにあたり、ポイントになることが3つあります。ここでは、それらをご紹介します。

3級2次試験合格に向けた3つの対策とポイント① | 使えるフレーズを覚える

他者とのコミュニケーションの流れの中で、決まり文句があるのと同様、面接試験においても、決まったフレーズや、言葉をつなぐフレーズがあります。
ここでは、3つの使えるフレーズをご紹介します。

  • 【使えるフレーズ①: I beg your pardon?
    意味:もう一度言って頂けますか?質問が聞き取れない時に使います。
    簡単な言葉で聞くこともできますが、しっかりしたフレーズでもう一度言ってほしい旨を伝えることで、面接官の受け方が違ってきます。
    ただし、このフレーズを使用しすぎると、減点の対象になるので注意しましょう。
  • 【使えるフレーズ②: Well…
    意味:え~と…質問されたことに対して、すぐ答えられない時や、頭の中が真っ白になった時など、時間を稼ぎたい時に使います。
    このフレーズをゆっくり口に出しているうちに、解答内容を考え、答えるようにしましょう。
    質問された後に無言でいると、面接委員が、受験者が質問の内容を理解していないと判断し、減点されてしまう可能性があります。
  • 【使えるフレーズ③: I think…
    意味:~だと思います。自分の意見を伝える際に文頭に使うフレーズです。Wellと組み合わせて、Well, I think~と返答すると、すぐ答えられない時に、時間稼ぎができます。

英検3級2次試験合格に向けた3つの対策とポイント② | 最後まであきらめない

面接中、質問された内容を忘れたり、解答しようとして頭が真っ白になってしまったり、なんてことがありますが、最後まであきらめず、面接委員に、何とか伝わる様に解答を試みてください。

面接試験は、解答の内容だけなく、受験者の態度を含めた全部が試験の対象となっています。

自分の伝えたいことをスムーズにアウトプットできなかったとしても、何とか伝えようとする姿勢や一生懸命さは、必ず面接官には伝わります。

どんなことがあっても、あきらめずに、自分の言葉で面接官に伝える努力をしましょう。

英検3級2次試験合格に向けた3つの対策とポイント③ | 笑顔であいさつを忘れずに

面接会場に入室後、面接官とあいさつをして、自己紹介を行います。

その際に笑顔で、はっきりと伝えることができたら、面接官が受ける心証はかなり良いものになります。一方、仏頂面でボソボソと伝えた場合、その後の試験の解答が正しいものであっても、面接態度の面で、ネガティブに作用してしまうことがあります。

面接試験の合否は、解答内容のみならず、面接委員が受ける印象で左右されるので、入室してから退出するまで、笑顔ではっきり受け答えする様に心がけましょう。

英検3級2次試験面接の過去問は?

英検3級2次試験の過去問は公表されておりませんが、英検の公式サイトに掲載されている、問題のサンプルをご紹介します。

質問内容、解答例も記載するので、ぜひチャレンジしてみてください。
【問題カード】

【質問内容】

No.1
Please look at the passage. What can people learn from the radio?

No.2
Please look at the picture. What is the man going to do?

No.3
How many cups are there on the table?

No.4
What do you like to do on weekends?

No.5
Have you ever been to a foreign country?

IF YES→Please tell me more
IF NO→What country would you like to visit?

 

【解答例】

 

No.1
They can learn English and other languages from the radio.

No.2
He is going to read the newspaper.

No.3
There are two cups on the table.

No.4
I like to play tennis.

No.5
IF YES→I have been to America.
IF NO→I would like to go to Mongolia.

 

(出典:公益財団法人日本英語検定協会3級の過去問・対策より二次試験問題と解答のサンプル)

↓↓↓2次試験の練習動画です。

英検3級2次試験の2つのおすすめの教材紹介

それでは、英検3級の2次試験のおすすめの教材を2つご紹介します。

【英検3級二次試験 クリア模擬問題集】
英検3級の2次試験専用の教材です。面接のテクニックも紹介しています。

【英検3級過去6回全問題集CD】
やはり、何度も問題を解き、流れを含めて慣れておく必要があります。
この問題集は6回分の問題が収められています。

まとめ

英検3級自体のレベルは、中学校卒業程度。語彙数で言うと2,200~2,500語のレベルですが、2次試験のスピーキングの面接は、実際面接委員の1対1で行うため、あらかじめ準備をしておく必要があります。

過去問や、サンプルを何度も繰り返し実施したり、使えるフレーズを覚えたりすることで、安心して本番に臨むことができます。

この記事で分かること

・英検3級のレベルが分かります。
・英検3級の試験の内容と2次試験のテスト形式が分かります。
・英検3級2次試験の面接の流れが分かります。
・英検3級2次試験の合格に向けた3つのポイントは以下の3つです。
使えるフレーズを覚える。最後まであきらめない。笑顔であいさつを忘れないこと。
・英検3級2次試験のサンプル問題(解答例付)を解くことができます。
・英検3級2次試験の合格に向けたオス勧めの教材をご紹介しました。

これらを念頭におき2次試験に臨んでいただき、英検3級に合格しましょう!

バラ色の英語では、他にも英検についてお伝えした記事があります。
ぜひ参考にしてみてください↓↓