英語を学んで行く上で忘れ去られがちな年月日の表記法。いざ書くことになると、「あれ?これでいいんだっけ…?」となってしまうことはありませんか?そういった方のために、今回の記事では英語での年月日の表記方法や省略方法を詳しく解説していきます。まず最初に、月を表す単語の由来をご紹介していきます。
月を表す単語の起源
1月から12月までを表す単語はローマのカレンダーより来ています。以下に起源と説明をまとめてみました(カッコ内は省略表記):
January(Jan.):ローマの神Janusより。
February(Feb.):ローマの浄罪の祭りFebruaより。
March(Mar.):ローマの神Marsより。
April(Apr.):ラテン語で「次の月」を意味する単語Aprilisより。ローマでは三月が最初の月だったことからこの名前になっています。
May:ローマの神Maiaより。五月は短いので省略する必要がなく、省略表記がない月です。
June(Jun.):ラテン語で「ユノ(ローマの神)の月」を意味する単語Juniusより。Juneは省略表記されない時もあります。
July(Jul.):ラテン語で「ユリウスの月」を意味する単語Juliusより。JulyもJuneと同じように省略表記されない場合があります。
August(Aug.):古代ローマ暦の六月が起源。Augustus Caesarにちなんでつけられました。
September(Sept.またはSep.):ラテン語で「7番目の月」を意味するSeptemberから。省略方法はSept.が多く、稀にSep.も使われています。
October(Oct.)、November(Nov.)、December(Dec.):ラテン語でそれぞれ「8番目の月」、「9番目の月」、「10番目の月」を表す単語から。ローマの月と現在の月がずれている理由は、最初期のローマ暦は今の三月(March)から始まり十二月(December)で終わる10ヶ月の暦でしたが、ある時ローマ人が2つの月を暦の最後に追加することを決め、12ヶ月の暦になりました(つまり、JanuaryとFebruaryはDecemberの後ろにあったことになります)。それをユリウス・カエサルが今の1月(January)から始まるように順番を変え、現在の暦にその形が残っています。
ご覧のように多くの単語がラテン語を起源としています。英語にはこういった類の単語が多いため、調べて見るのも面白いでしょう。また、ラテン語とのつながりを意識して単語を勉強すると似た単語を覚えやすくなるというメリットがあります。日本語でいうと、漢字の作りを覚えるとだいたい意味が分かるというような感じです。
省略表記の覚え方は、元の単語の最初の三文字(または四文字)が省略表記になるという風に覚えれば大丈夫です。省略した場合は、最後に点(.)を入れるのを忘れないようにしましょう。これがないと、省略したということにならず、スペルを間違っているという風に見られてしまいます。
年月日の表記方法
年月日の表記方法には大きく分けて二つの方法が存在します。一つは、イギリスやオーストラリアなどで使用されている英国式。そして、もう一つはアメリカで使用されている米国式です。以下に年月日の表記方法をまとめてみました。
英国式
英国式の表記法の基本は日・月・年の順番になっています。
例として、2020年2月4日を英国式で表記してみます:
・4/2/20
・4/2/2020
・4 Feb. 2020
・4 February 2020
・4th February 2020
・the 4th of February 2020
・the 4th of February, 2020
・the Fourth of February, 2020
曜日を入れる際にはコンマ(,)かtheとofで区切る必要があります:
・Thursday, 4th February 2020
・Thursday the 4th of February, 2020
英国式は、先ほども述べたように日・月・年の順番になっているため、最後の三つの例のように the 日 of 月, 年 のような書き方ができます。ここで注意すべき点は、theかofをつけるのならば両方書かなければならないということです。ですので、以下の例のような書き方はできません:
・the 4th February, 2020
・4th of February, 2020
米国式
米国式の表記法の基本は月・日・年の順番になっています。
ここでも、米国式の例と同じ2020年2月4日を使って表記してみます:
・2/4/20
・2/4/2020
・Feb. 4, 2020
・February 4, 2020
・February 4th, 2020
・February Fourth, 2020
・Thursday, February 4th, 2020
米国式では月日と年との間に必ずコンマ(,)が必要になります。英国式ではつけてもつけなくても良いという決まりになっています。
基本の形とコンマのつけ方さえ間違えなければ良いので様々なバリエーションがありますが、使う場所によって使う形もだいたい決まります。基本的に長い表記の方が形式的な形になり、省略した方がラフな書き方になります。しかし、英国式と米国式があるため重要な書類でなくても、多くの人が見る場合は誰が読んでもわかりやすいように表記するのが良いでしょう。
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数字のみの表記
数字のみで表記する際にはスラッシュ(/)を使われる方が多いと思いますが、この他にもダッシュ(–)を使ったり、ドット(.)を使ったりして表記することが可能です。意味はほとんど変わらないので、論文などで指示があった場合などは気をつけましょう。
例外
世界基準ではYYYY-MM-DDという形(例として2020-02-04)の表記があり、英語圏でも専門的な文書などに用いられます。
月日と前置詞
年月日の表記法だけでなく前置詞の使い方もまた、分からなくなるものの一つでしょう。その中でもおそらく、分かりにくいものはInとOnでしょう。この二つの使い方はいたって簡単です。Inは月や年など長い期間に対して。Onは日に対して使います。
まとめ
・英語での年月日の表記方法には英国式と米国式の二つがある。
・どちらの場合でも、長く書く方が丁寧な書き方となる。
・米国式の場合はコンマが必ず必要になる。
最初の方でも述べましたように、基本を覚えておけば書き方は状況次第なのでしっかりと両方の書き方の基本を覚えておきましょう。
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