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大学受験の英単語、どうやって覚えればいいの?おすすめの覚え方は?

英語の勉強をしていてぶち当たる壁といえば、英単語の暗記ですよね。「英単語を覚えようと必死に単語帳にしがみついているのに、覚えられない……」っていう方は多いと思います。

英単語は、闇雲に覚えようとしていてはきちんと覚えられないものです。「覚えた!」と思ってもそれは短期記憶で、1ヶ月も経ったら忘れてしまうのです。

せっかく覚えた英単語、忘れたくないですよね?ついでに関連する語彙も覚えられたら、最高ですよね?

ここでは、英単語を覚えるおすすめの方法をいくつか紹介します。あなたに合う方法が、きっとこの中にあるはずです!

1.その前に〜英単語を覚えるために必要な要素〜

早速おすすめの覚え方を紹介しても良いのですが、その前に、覚えるために必要な要素を紹介しようと思います。これを知っていると、英単語のみならず暗記そのものが得意になります。英語以外の他の分野にも応用が効きます。

だから、この段を読み飛ばさないでください‼︎

要素1:音声を聞く

音声は記憶においてとても大切なものです。

CM曲やドラマの主題歌が人々に浸透しやすいのは、何回も何回も1日の中で、あるいは1週間の中で聞くからです。私も、私自身は朝ドラを見ていないのに母が録画して見ているので、なんとな〜く主題歌を覚えています。

何回も聞くことは、耳で覚えるというのは暗記の重要な方法の一つです。簡単であるがゆえに軽視されがちな聞くという行為ですが、しっかりと聞いて音声を覚えてください。音声は大事ですよ!

要素2:声に出す

こちらは要素1と関連したものになりますが、声に出すと脳が活性化するので物事は記憶に残りやすくなります。また、声を出すことで要素1も兼ねることができます。勿論、正しく覚えるために一度は音声をちゃんと聞いてください。

覚える時は是非、ブツブツ呟くのでも良いですから声を出してください。

要素3:匂いを嗅ぐ

「え、暗記で匂い……?」と思われるかもしれませんが、匂いを想像することは大切です。意外に思うかもしれませんが、実は匂いの記憶というのは頭に残りやすい要素です。

どんな匂いでもいいです。芳しくても、臭くても良いです。何か匂いを想像してください。

要素4:関連性を見つける

人間の脳は関連性があると物事が覚えやすくなり、芋づる式に思い出すことができるようになります。綴りでも発音でも、意味でも良いです。関連性を見つけることを意識してください。

要素5:反復

人間の脳は物事を忘れるようにできてきます。そのため、本当に覚えたいことは何度も何度も取り組む必要があります。一度覚えたと思っても、すぐに忘れるのが人間です。期間を置いて見返してください。

気づいた方もいると思いますが、これらの要素は五感に大きく関わっています。
人間は頭で覚えたことよりも、身体で覚えたことの方が長く記憶に残ります。

ですから、暗記の際は身体をフル活用するのが良いのです。

2.おすすめの覚え方

では、おすすめの覚え方を紹介したいと思います。

①とにかく聞いて、とにかく喋る

要素1と要素2、要素5の実行です。
何度も何度も英単語の音声を聞いて、目では英単語の意味を見て、口では英単語をリピートしてください。

英語は表音文字です。大抵の単語は発音の通りに綴ります。もちろん例外もありますが(例:綴り→psychology/発音→サイコロジー/意味→心理学)。そのため、特に英単語は音声を覚えていれば書けるのです。

そして、ただ聞き取れるだけよりも発音できる方が綴りが確認しやすく、ミスが少なくなります。また、自ら発音することでより英語が聞き取れるようになり、リスニング力も向上します。
英単語も覚えられてリスニング力も向上するのは嬉しいですよね!

そして、この方法は比較的簡単に行うことができます。
大学受験で使われる『ターゲット』や『システム英単語』といった単語帳は、なんと、電子辞書の中に音声が入っています。以下の写真は筆者の電子辞書の画面です。
1枚目は『ターゲット1900』、2枚目は『システム英単語』の画面の一部です。

撮影は筆者です。写真を撮るのが壊滅的に下手なので斜めになってます……ごめんなさい。
尚、この電子辞書はSHARPのBrain(高校生モデル)です。

また、『ターゲット』シリーズはアプリがあり、そちらでも聞けます。ゲーム感覚でできる単語クイズもあるので、受験生はインストールするのをおすすめします。隙間時間に活用してください。

そして、難関大学を目指すのであれば英検準一級レベルの単語もマスターすると良いのですが、旺文社の単語帳『でる順パス単』シリーズは旺文社のアプリで音声が聞けます。すぐに実践しやすい方法です。

②英単語の使用場面を想像する

覚えたい英単語の使用場面を考えます。日常生活でなくても、今までに聞いた曲の歌詞や、読んだ小説のワンシーンでも良いです。単語帳に乗っている例文から想像しても良いでしょう。
とにかくその単語を使う場面、使われている場面を想像します。

例えば、catastrophe(読み:カタストロフィー)という単語があります。「大惨事」という意味です。そして、この単語が出てくる歌詞があります。

「お前のせいだよ カタストロフィ」

この歌詞だけでなんの曲か、わかる人はわかりますよね。筆者と同じ世代の方なら特に。『カミサマネジマキ』というKEMU BOXXさんの曲です。ボーカロイドのGUMI(Megpoid)が歌っています。YouTubeで動画がアップされているのでチェックしてみてください。

最近の曲は横文字が多いので、曲で英単語を覚えるのも一つの方法だと思います。曲ならばPVもあるので場面が想像しやすいですよね。

そして、出来れば想像した場面の匂いを嗅いでください。きっとこの作業ができた単語はしっかり頭の中に刻み込まれるはずです。この方法はハマると楽しいです。息抜きにするのも良いと思います。

③関連性で覚える

英単語は一つの元となる英単語から派生して、さらに英単語ができているケースが多いので、関連性を意識すると芋づる式に覚えることができます。例えば、compare(読み:コンペア)という単語があります。「比較する、たとえる、匹敵する」といった意味を持つ語です。

この語から派生してcomparison(名詞:比較、たとえ)、comparatively(副詞:比較的、かなり)、compareable(形容詞:比較できる、同等の)という単語が出来ています。動詞の格変化ではありませんが、compare-comparison-comparatively-compareableのように繋げて言うのをおすすめします。

また、英語は日本語にすると同じ単語になるものでも、ニュアンスで単語を使い分けます。関連性を見つけてカテゴリーとして覚えるのも効果的です。

例えば、支払うお金という意味の日本語は「料金」が当てはまりますが、英語では支払い先や支払う目的により

交通機関→fare
サービスに支払う→charge
会費・公共料金・専門職への報酬→fee
主にサービスの→rate
通行料金→toll

と変わります。

こういった類のものは「料金」のように共通する意味の日本語を真ん中にして、イメージマップを作るのがおすすめです。

④接頭辞、接尾辞で覚える

英語には接頭辞や接尾辞と呼ばれるものがあります。
例えば、unhappyはunとhappyに分けることができ、unを接頭辞、happyを語幹といいます。接頭辞のイメージとしては日本語の熟語の「非対称」や「異文化」の「非」や「異」に当たります。

また、compareableはcompareとableに分けることができます。compareが語幹、ableが接尾辞です。接尾辞は日本語で言うと「対称性」や「英語力」の「性」や「力」に当たります。

接頭辞は単語の意味の推測に、接尾辞は単語の意味や品詞の推測に役立ちます。
例えば、unやdis、in、imが付けば否定的な意味を表しますし、-fulや-ableであれば形容詞だとわかります。また、-fulは「〜でいっぱい」、-ableなら「〜できる」の意味を表します。

接頭辞、接尾辞の部分でスラッシュを引いて分解し、語幹の部分の単語を覚えた後に再び接頭辞や接尾辞の意味を付加すれば、一度に覚えることができる単語数が増えます。

以下は接頭辞と接尾辞を学べる動画です。立命館大学が作っています。ここに載せているのはイントロダクションです。

⑤何度も何度も繰り返す

人間は忘れる生き物です。特に、英単語のような日々使わないものは片っ端から忘れていきます。そんな忘れっぽい人間の脳に単語を覚えさせるには、何回も何回も覚え直すしかありません。

単語帳も一周したら二周目、二周目が終わったら三周目、と何度も何度も繰り返してください。きっと単語帳のはじめの方で見た単語の幾らかは忘れているはずです。何度も何度も単語帳をループしてください。

そして、「ループしすぎてもう飽きた……出てきた順に単語言えるよ……」ってくらいになったら別の単語帳に変えましょう。

単語帳だけでなく問題集や参考書にも言えることですが、1冊を完璧にしましょう。何冊も掻い摘んで覚えるよりも断然効果があります。

人間の記憶のための要素と、英語という言語の特徴を押さえた覚え方を繰り返すことが、英単語を覚える近道です。

3.大学受験英単語暗記の注意事項

一般的な覚え方なのに、今まで紹介してきた方法の中に出てきていない方法があることにお気付きですか?学校の先生からも言われる方法ですから、馴染みのある方法です。
そう、それは、「書く」という方法です。

書くという行為自体は、正しく行えばとても覚えるのに効果的です。発音しながら手を動かし、頭の中で日本語訳を浮かべて、1つの単語につき5〜10回書くことができるのであれば、書くのが1番です。

しかし、これを大学受験用の単語帳でしようと思うと……状況によっては時間が足りません。
もしも、これを読んでいるあなたが高校1・2年生であるならば、毎日ブツブツ言いながら書くことをおすすめします。

『ターゲット1900』なら1日10単語ずつ書いていけば年内に2周はできますし、1・2年生ならそれほど問題演習に時間を割かなくても大丈夫だからです。教科も国数英をしっかり勉強すればいいので、英単語の暗記に時間を使っても問題ありません。

しかし、これを読んでいるあなたが受験生の場合、暗記だけに時間が取れますか?英語だけに何時間も取れますか?

無理、ですよね。国数英に加えて理科社会も本腰を入れて勉強しなければなりませんし、入試に向けて問題演習をする必要があります。暗記ばかりしていられません。

書く暗記方法は正しくやれば効果は絶大ですが、時間がかかります。特に、受験生には時間がかかりすぎるのです。

また、書くには机、紙、ペンが必要です。どこでもできる暗記方法ではありません。ですから、書くのは本当にどうしても覚えられない時だけにしましょう。全部の単語を書いていたのでは時間が足りません。

また、入試の場で単語を書くことが求められる場面は少ないです。基本的に入試では英文を読む力が求められるので、単語を見て意味が言えれば受験はパスできます。また、英作文が必要な場合でも大抵は基本的な単語で文章を書いていきます。それほど凝った単語を書く必要はありません。

スペルミスの減点も、文の意味が通じればそれほど大きくマイナスされるわけではありません(もちろん多すぎるのは問題ですが)。綴りが完璧でなくても大学入試の性格上あまり問題はないと思います。もちろん正確に書けた方が良いですが、それは大学に入ってから頑張っても間に合います。

ですから、大学受験の間は綴りにこだわりすぎず、アルファベットの羅列と日本語を対応させることに力を注ぎましょう。

また、大抵の英単語は発音できれば書けるので、どうしても綴りが気になる方はとにかく発音してください。10回書くより10回発音する方が時間がかかりませんよね?
受験は残り時間との戦いです。効率よく覚えていきましょう!

4.まとめ

  • 覚えるためには身体を使う
  • 人間が記憶するための要素と、英語という言語の特徴を組み合わせた方法が英単語を覚える近道
  • 書く方法は効果的だが時間がかかるため、大学受験には向かない

覚えたと思っても忘れてしまうのは仕方がないことです。あなたが悪いのではありません。今回おすすめした方法も万能ではありません。脳みそが忘れるのを止めることはできません。
ですから、「忘れたな〜」と思ったら面倒臭がらず反復してください。

コツコツと日々努力することが一番の近道です。ローマは一日にして成らず、英単語も一日にして成らず、です。頑張りましょう!

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