「【英語が話せない】という理由で夢を諦める人をゼロにする」
かなり大きな夢ですが、それを標榜するイングリッシュライフ社のオンライン英語学習教材がスマホ留学です。
これから英会話を始めようとインターネットで検索しているうちに、一度はヒットする英会話教材がこのスマホ留学でしょう。
なんといっても売りが「1日5分、90日で英会話がきるようになる」というこの英会話教材、果たしてその効果のほどはどの程度のものでしょうか。
実際に私が90日間コースをやってみましたので、その良い点と悪い点の感想を書いていきたいと思います。
また、ネット上のクチコミと比較してみたいと思います。
スマホ留学ってなに?
「そもそもスマホ留学ってなに?」という方のために、簡単にスマホ留学の簡単な紹介をします。
前述のとおり、標榜している結果が「1日5分、90日で英会話ができるようになる」と宣伝されている英会話、英語教材です。
開発者であり創始者であるカリスマ英語教師の塩原祥之氏が、イングリッシュライフ社を通じてインターネット上で販売しています。
入学の導入として無料動画が上がっていますが、こちらを見ると90日学んだ生徒さんが英語で自己紹介をしています。
また、塩原氏と生徒さんの実際の感想や英語に関しての楽しいやりとりを見ることができます。
私もその一人ですが、塩原氏のトークが軽快で面白いのでつい引き込まれてしまう方も多いでしょう。
↓↓↓↓↓↓↓↓こちらがモニター実践者さんとの動画↓↓↓↓↓↓↓↓
紹介動画を見た後に入学をしようと思った方は、入学希望登録をしますが、ここではまだ入学できませんし、入学費用がいくらか教えてくれません。
まずは5日間の無料動画を見ていくことになります。
ここまででもこれから始めようとする方には役に立つ、例えばフォニックスアルファベット(アルファベットの文字自体の読み方と単語に組み込まれた時の発音の仕方)などの動画があります。
ここまでの動画を見て納得した方は改めて入学手続きを行えるようになりますが、それでは気になる入学金と学習法を見ていきましょう。
どうやって英語を覚えていくの?
スマホ留学では30日コースと90日コースの2コースから選択できて、それぞれ下記の値段で入学することができます。
90日コース…197,000円
今回、私は90日コースをやってみましたので、そちらについて述べていきます。
入学後は90日間毎日送られてくるメールに従い、決められた30フレーズを各6例文、総計180例文を、インプットとアウトプットを繰り返すことで学習していきます。
総使用単語数は約600語でTOEIC®なら400点程度、中学生レベルの単語(英検4級程度)を使用し、そのほとんどがグロービッシュイングリッシュ(国際共通英語)で成り立っています。
毎日やることは、1フレーズ6例文を動画を見ながら下記の要領で学習します。
2日目:速度を上げて例文を見ないで言える
3日目:例文を見ずにスラスラ言える+英借文ができるようになる。
この3日を1ターンとして、30フレーズで30ターンを90日間繰り返していきます。
塩原氏認定ネイティブスピーカー講師の手本をよく聞いて資料の英文をインプットし、その真似をして自分の話す英語をスマホにアウトプット(録音)してLINEの専用フォームに送ります。
ある程度の送信回数ごとに講師から感想とアドバイスが返され、それを元にまたインプットとアウトプットを繰り返していく教育システムです。
それでは実際にやってみた私の個人的感想、その良い点、悪い点を述べていきたいと思います。
スマホ留学の良い点と悪い点
良い点
一回単価が安い
90日コースで197,000円なので、一回単価は約2000円と、英会話スクールに通うよりかなり安価です。
口下手や人見知りでも大丈夫
「いきなりネイティブの先生とできもしない英語で会話する」なんて、内気な私には到底、無理でした。
その点、まずは、口慣らしと聞き取るための耳慣らしにちょうど良いと感じました。
塩原氏のトークがおもしろい上に役に立つ
さすがはカリスマとまで呼ばれる英会話教師。その軽快でいて核心をついてくるトークは見事です。いつの間にか引き込まれてしまったことも約20万円の教材を購入するきっかけとなりました。
毎日の動画の中で似た意味を持つ単語の差別化、例えば”a+動作名詞”を続けて「…する」と表現するtake、get、have、makeですが、「ネイティブはどう使い分けているのか?」などの解説もあるので、このあたりは実に役に立つ部分です。
忙しくても大丈夫
HPや宣伝でも標榜されているとおり、忙しくても通勤や通学の最中に教材動画を見て、隙間時間にインプットとアウトプットを行えばいいので、短い勉強時間でも大丈夫です。
1フレーズ毎に3日間同じことを繰り返し真似して口にして録音するだけでも、記憶に残りますし、ふとした拍子に思い出すことが増えます。
英語学習が習慣化される
英語が言語である以上、毎日話さなければ絶対に身に付きませんから、まずは毎日英語を話す習慣を身に付けなければなりません。
この辺りはよく考えられていて、LINEによる音声送信を行うので、わずかな時間毎日繰り返すことで、英語を聞いて口に出すことを習慣化していけます。
また、90日間毎日継続したことで得られる達成感は、なかなか良いものです。
追加課金は一切ない
入学後に見られるようになる専用サイトに、推奨書籍があります。ですが、これについてはあくまで塩原氏の推薦図書止まりで、購入を強制されたりはしません。
また、30日コースでも90日コースでも、その後に30日追加コースが20,000円で受けられますが、こちらも任意です。
オンラインでのリアルタイム英会話指導もないので、追加で課金を求められることは一切ないのも良心的です。
表現力がアップする
単語の入れ替えや疑問文への変更、またどうやって会話を続けていくかのコツも教えてくれます。
これをしていくと自分で英文を作る習慣がつくので、英語がどんどん上達していく感じがして、モチベーションの維持に役立ちます。
例:You are gonna go home. → Are you gonna go home?
この例文では単語の位置をかえたことで疑問文へと変化させましたが、慣れていくうちにwhen,where,who,what,how, whyの疑問詞をつけたりと、変化させられるようになるので、自然と表現方法が養われていきます。
また、例文を覚えることで語彙が増えますし、伝えたいことを日本語を介さず、英語で頭の中にイメージできるようになります。
TIPSを自分で考えられるようになる
英借文(英語の例文を借りて作文すること)の応用になりますが、TIPSを考えられるようになります。
TIPSとは塩原氏曰く、「英語を言える」から「英語を話せる」ようになるためのコミュニケーションの考え方のことです。
Topic(話題)、Influence(影響)、Persuasion(説得)、Summary(要約)の頭文字を取ったものがTIPSで、話し上手な方はこれが自然にできているので、話題が膨らんでいくんですね。
~中略~
ネイティブはこのTIPSがナチュラルにできている方が多く、話題を広げつつ何文も一息に言い切るので、日本人からするとみんなおしゃべりに感じます。(笑)
スマホ留学:塩原祥之氏
日本語で例文を示すとこんな感じです。
例:「T:今日は雨ですね。I:雨はなんとなく気持ちが暗くなります。P:てるてる坊主を作りませんか。S:雨が上がればきっと明るい気持ちになりますよ」
こんな風に「今日は●●ですね」だけで会話を終わらせずに話題を広げていく技術は、普段の生活にも生かせそうですね。
悪い点
90日でペラペラにはならない
ハッキリと断言できますが、初学者が、スマホ留学の学習教材を丸々全部覚えても、90日間でペラペラ話せるようにはなりません。
では90日でどこまで話せるようになるかと言えば、「ある程度の速度でネイティブがわかるように会話できるようになる」とイングリッシュライフ社のHPにも書いてあります。
パッと頭の中で英文を作れるようになるためには単語暗記や瞬間英作文の練習、良い点で挙げたTIPSなどを考える力が必要になります。
ほかには話題を膨らませ、繋ぐためのちょっとした会話をする、つまりsmall talkingが必須だということです。
ネイティブの多くの方が知らない人とでも会話がどんどん続いていくのは、このsmall talkingが上手だからです。
この中には相手自身や持ち物などをほめたりすることも含まれます。
日本では人を手放しでほめる習慣を持つ人が少ないので、このあたりも意識していくと日本語でも英語でも会話が得意になっていくでしょう。
日本人が外国人にモテない理由の一つは「あまり褒めてくれないから」だと、多くの外国人、特に女性たちが言ってました(笑)
スマホ留学:塩原祥之氏
1日5分ではない
前述の通り1日5分でいいのはLINEへ録音するために、例文の手本を聞く時間とアウトプットをしている時間です。
実際には毎日送られてくる動画だけでも最低10分程度、長い日は30分を超える時間がかかります。それに加えて単語や文法を覚えたりしなくてはなりません。
私は大体毎日30分程度のスマホ留学の勉強に加えて、ほかの教材で文法や単語暗記にもう30分くらい、一日平均1時間程度は勉強をしていました。
文法などを別途勉強しなくてはならない
スマホ留学でよく言われるのは「英借文ができるようになりましょう」です。
英借文とは英文表現を借りて自分なりの英文を書く手法のことですが、まずスマホ留学30フレーズの単語を入れかえて使って行きましょう。
次の段階として、30フレーズに続く自分の言いたいことの部分は自作しますが、ここで180例文の言い回しを応用していくといいでしょう。
よく使われる例文を利用するので、0から作るよりもかなり簡単に作れますが、繰り返しやることでしか身に付かないので、TIPSも含めて学習していきましょう。
発音の細かい添削はない
発音に関しては単語一語一語について添削があるわけではありません。スマホ留学で重視されるのは発音よりもむしろ【リズムと強弱】です。
それというのも開発者の塩原氏の方針が以下のようになっているからです。
ネイティブの会話はリズムと強弱で成り立っているので、そこをマスターすれば、発音はいつの間にか勝手にきれいになっていきます。
スマホ留学:塩原祥之氏
英会話においてリズムをキープして話すためには、リエゾン(=単語と単語の音のつながり)やストレス(=伝えたい単語を強く言う)が重要になります。
他にもいろいろありますが、特にこの二つができないとリズムに乗って話せないですし、意識して映画を見たり歌を聞いていると、弱く発音しているところや語尾の消失などに気づくはずです。
対面英会話練習はない
あえて最後に書きますが、対面してリアルタイムで英会話をするわけではないので、会話スキルの直接的な向上にはなりません。
しかし、今まで不明瞭だったリズムやリエゾン、TIPSの考え方などはとても参考になりますし、自分で作ったり考えたりする習慣がつくのは、素晴らしい練習効果です。
また、日本人の多くの方は英語は書けて読めるけど、聞いたり話したりするのが苦手と言われています。実際、私もそうでした。
聞けない理由は「自分が話せないから」という点と、よく使われるフレーズや慣用句、リエゾンなどを知らないから余計に聞けないのです。
ですから、使用頻度の高い表現を学んで使えるようにすれば、すべての単語が聞き取れなくても「こう言ってるんだろう」という予測がつくので聞き取れることが増えてきますね。
まずは会話のテクニックを覚えて自分が話せるようになることが、聞き取れるようになるために必要な第一歩だと思いませんか。
発声する練習は記憶に残りやすくなる練習法でもありますし、英語を口に出すことに慣れるための初学者用教材として、スマホ留学は優秀なシステムを持つ英会話教材だと言えるでしょう。
ネット上の口コミとの比較
続いてYahoo!知恵袋の口コミをまとめたものと、私の感想を比較してみましょう。
良い口コミまとめ
まずは良い口コミです。
・毎日動画が配信されてくるので、モチベーション維持ができた。
・20万近い出費だったので、続けようと思えた。
・教わった英文ならスラスラ話せるようになった。
・リズムよく話せるようになった。
・以前よりも映画などの会話が聞き取れるようになった。
・英文を作る速度があがった。
・塩原先生の教え方が上手。引用元:Yahoo知恵袋
多く挙がっているのはこんなところでした。
「値段のおかげで続いた」というある意味、悪い口コミも多かったですが、「良い結果が出たので納得」という論調が多くみられました。
悪い口コミまとめ
次に悪い口コミです。
・1日5分のはずが動画だけでも15分くらいあり、最低30分は必要だった。
・塩原先生からのフィードバックは一度もないのが不満。
・無料動画ほど面白おかしく授業が進むわけではない。
・毎日やったけどペラペラ話せるようにならなかった。
・誇大広告っぽい。
・インプットとアウトプット以外に勉強しないといけない。引用元:Yahoo知恵袋
だいたいこんなところでした。
私の感想と比較してみても大きな差異がないことがわかります。
まとめ
それではスマホ留学の90日コース完走後の私の感想と口コミを、合わせてまとめてみたいと思います。
・初心者が1日5分だけの勉強で90日で話せるようにはならない。
・90日間やり続けることで、英語を毎日勉強する習慣が付く。
・英会話のコツの一つである、リズムと強弱で話す癖がつく。
・休まずのやり切れれば、大きな達成感が得られる。
・英語勉強教材として優秀だが、英会話を上達させるためには別の会話機会が必要。
・英借文とTIPS、small talkingを考えていくことで、英語の理解度が深まる。
費用の20万円に対する評価は、自身の残した結果次第で大きく分かれる教材であるといえますが、90日間やってみた私には、20万円弱という金額は「高すぎる」とは感じませんでした。
効果として感じたのは、90日終了時点で洋画や歌の中で聞き取れる箇所が増えていましたし、道に迷っていた外国人に簡単な道案内ができるようになりました。
スマホ留学を始める前は”May I help you?(なにかお手伝いできますか?)”と聞いたのに「What do you mean?(なんて言ってるの?)」と返されたことのある私ですら、それくらいの成長があったと実感しています。
私としては思っていたよりも英語が楽しく学べたことと、音声として自分の成長の記録が残せたこと、そしてなによりも英語を学ぶ習慣がついたことが一番大きな収穫でした。
最初の入会前講義から目からうろこの英語知識をたくさん教えてもらえましたし、「そんなに難しく考えなくていいんだ」と思ったことを覚えています。
まずはフォニックスを口に慣らす「フォニックスソング(塩原氏作)」から始まり、各種の英語数え歌的なノリも、勉強を飽きずに覚えやすくしてくれます。
苦手意識があったスピーキングもリズムと強弱を意識するだけで、英語が話せる気になりましたし、聞き取れようになるなんてすごいですよね。
伝えたいことをわざわざ日本語から訳さなくてもぱっと頭に浮かんで、さっと口から出た時の嬉しさと言ったら・・・。
こんな理由から私は本格的に英語、英会話を学ぼうと思った一番最初の学習教材がスマホ留学でよかったと思っています。
あなたがこれから英語学習や英会話を始めようと思っているのなら、楽しみながら学べるスマホ留学を始めてみてはいかがでしょうか。
最後に、塩原氏がスマホ留学でおすすめしている本の中から、私も使った二冊を紹介させていただきます。
この記事がきっと、あなたの英語学習の役に立ちますように!!読んでみてくださいね↓↓
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