英語を勉強している時の疑問として「高校英語の文法の範囲ってどれくらいあるの?」というのがあると思います。
「高校ではやたらと中学校で習った内容をやり直していたような……」という感想を持つ方も多いのではないでしょうか?
その感想はあながちハズレではないんです。ハズレでは、ないんですが……。
というわけで、中学英語と高校英語の文法の違い、高校文法の範囲をここでは解説します!
[say name=”” img=”https://baraironoeigo.com/wp-content/uploads/2020/05/rose-1.jpg”]オンラインで高校英語を学びたいならスタディサプリ高校講座がおすすめ。今なら14日間の無料体験があるよ。無料体験を受けてみたい、関先生の英語の動詞の型の神授業を無料で見たい人はこちら[/say]
中学英語と高校英語の文法の違いって、何?
中学英語と高校英語の文法の違いは、2つあります。
①新しく習う文法
高校英語で新しく習う文法があります。その代表が仮定法です。「もし〜だったならば……だったのに」という仮定・仮想を表す文法です。これは、中学英語では一切触れません!
他には現在完了進行形、過去完了、原型不定詞、関係代名詞の特別用法や、関係代名詞のwhat、関係副詞、分詞構文、話法(直接話法・間接話法)といった文法は中学英語では扱いません。
しかし、裏を返せばこれらの文法以外は中学英語で「とりあえず」習っていることになります。
②文法を「深化」して学ぶ
中学英語と高校英語の違いの核心は「内容の深さ」だと思います。
実は、私はこの記事を書いている2019年2月26日現在、まだ高校生なんです。手元には高校の教科書や文法書、問題集があります。
ちょっとだけ高校の文法書を開いてみましょうか。
今私が開いているのは、文法書の中の助動詞canのページです。
canそのものには「実現可能」という概念があり、能力・可能の働きで「〜できる」という意味を持ち、そこから派生して許可の「〜しても良い」という意味や依頼の「〜してくれますか」の意味ができました。
また、この「実現可能」の概念の中には可能性の働きがあり「〜はあり得る」という意味を持つようになり、否定文にするとそこから「〜のはずがない」という意味が派生しました。
canは「〜することができる(能力がある)」という意味で、be able toは「(周囲の状況から)〜することができる(可能である)」という意味になります。
推量のcanにおいて、cannotはmust(〜に違いない)の反対の意味で、強い打ち消し推量を表します。canの反対ではありません。
canのページの内容をざっくりと要約したのですが……中学英語よりも圧倒的に情報量が多い!
canとbe able toの違いなんて中学校では習いません。両方とも「できる」と教えられます。canが推量を表すことも、中学英語では教えてくれません。
なぜなら、中学英語の文法は言ってしまえば入門編。もちろん、これが出来なければ話にはなりませんが、やはり入門編なのでアバウトです。canとbe able toを両方とも「できる」とだけ教えてしまうあたり、とてもアバウトです。
同じ助動詞のcanでも中学英語と高校英語では習う内容にこれだけの差があります。他の単元も同様です。中学校で習った文法に追加情報が与えられたり、さらに掘り下げた内容を勉強するのが高校英語です。
これだけ大きな違いがあるのに、高校の英語を「中学校の繰り返しじゃん」と思ってしまうのは単元名が同じものが多く、アバウトな知識があるので単元のはじめの方は容易に理解できるからです。
確かに被っている部分はありますが、高校英語には追加情報が多くあります。中学英語の繰り返しというには明らかに内容が深いのが高校英語です。まぁ、習っている間は気づかないんですけどね……。
高校の文法の範囲
それでは本題に入りましょう。高校の文法の範囲ですが、上記の①のように、新しく習う単元の量はそれほど多くありません。高校でも1年生のうちにほとんど習い終わってしまいます。
これだけでは狭い、という結論に至りそうですが、新出単元と新出内容とを考えたらどうでしょう?狭いと言えるのでしょうか?
では、高校英語の新出内容を見ていきましょう。
中学校でも高校でも習う文法
まず、中学校でも習い高校でも習う単元の例として助動詞を見ていきたいと思います。
canの場合、中学校では「可能」「許可」までしか習いませんが、高校英語では「推量」の意味を新たに習います。
willの場合、中学校では「未来」の意味を習いますが、高校では新たに「意思」「現在における推量」「習性・習慣」を習います。
中学校ではmustとhave toはどちらも「〜しなければならない」と習いますが、高校ではこの2つに強制力の強弱があることを学びます。
少し書き出しただけでわかりますが、中学校でも習っていた助動詞の文法の内容は、高校英語ではかなり深まり、学ぶ内容は増えています。新出内容はたくさんありますね。
高校で新たに習う文法
では、次は高校で初めて習う文法を見ていきましょう。
高校で習う単元の代表格である仮定法。事実に反したり、実際には起こらないことを表し、ifがよく用いられます。
仮定法の文法としては仮定法過去、仮定法過去完了、if節と主節とで時制が異なる仮定法、未来のことを表す仮定法など、6つが項目としてはあります。
これらに加えて、倒置を起こしてifを省略する方法や、ifを使わない仮定法、動詞の原型を使う仮定法に構文を発展内容として学びます。
勉強してみるとわかりますが、内容としてはかなり深く、バリエーションが豊富です。考え方に慣れれば使いこなせるようになりますが、慣れなければ難しい単元です。
だから、英語に初めて触れるであろう中学校では学ばず、少し英語の感覚に慣れた高校で学ぶのです。
《番外編》高校で主に習うが中学校でも一部触れている語法
本来、文法と語法は定義として別物なのですが、学校では一緒に習い、また、文法書にも収録されているので、番外編として見てみましょう。
語法は、中学校でも少し学び、高校で本格的に学ぶものです。名詞、冠詞、動詞、形容詞、副詞と言った単語の使い分けやイディオム(連語)を一つ一つ勉強します。
中学校では語法は単元としてまとめて学ばないので記憶は薄いかもしれませんが、所々で学んでいます。中学校でも「enjoyの後は動名詞しか取れない」などは習っているはずです。
代表的なのはメガフェプスでしょうか。動名詞のみ目的語に取る動詞の主なものの頭文字を繋げた、覚えるために作られた呪文がメガフェプスです。先ほど例に挙げたenjoyもメガフェプスの1つです。
他にも、名詞ならば中学校でも少し習った可算名詞・不可算名詞に加え、複数形で特別な意味を持つ名詞を習ったり、形容詞なら-ingが付く形容詞と-edが付く形容詞の違いなどを勉強します。
英語はコミュニケーションツールなので、正確に伝わるに越したことはありません。語法を学ぶことで英語の正確さは向上します。
語法の内容は英語の根っこに関わるとても深いものです。非常に膨大な数がありますから、出てくるたびに覚える必要があります。
結論
結論としては、新出単元数だけを見れば、高校の文法の範囲は狭いです。しかし、各単元の内容面に目を向ければ深く、新出内容としての範囲は広いです。
これが高校英語の落とし穴なので、注意して勉強しましょう。英語の根幹により近づくのが高校英語です。中学英語と同じ単元名だからと気を抜いてはいけません。
補足
高校で履修する文法単元は
の24単元となります。尚、☆が付いている名詞などの単元は語法ではなく文法です。語法の履修範囲は別枠となります。(啓林館 『ビジョン・クエスト 総合英語』目次を参考にしました)
YouTubeで中学〜高校英語を学ぶ
ここまでをまとめてみると、以下のようになります。
- 中学英語と高校英語の文法の違いの核心は「内容の深さ」
- 高校英語の範囲は、新出単元という範囲で見ると狭いが、新出内容という範囲で見ると広い
高校英語は単なる中学英語の繰り返しではなかったんですね。第一印象としては間違っていませんが、中学英語と高校英語は別物です。
高校英語の文法を勉強する時は、内容の深さを意識し理解するように心がけましょう!
こちらの動画シリーズでは中学校レベルから高校レベルまで丁寧に解説してくれます。わからない分野の動画を探して視聴してみてください(ここに載せているのはイントロダクションです)。
【中学英語+高校英語】を学ぶのに超おすすめの参考書5選
中学英語と高校英語、やり直すなら参考書は必要です。
ここでは、中学・高校英語の6年間全てをやり直し学習できる超おすすめの参考書5選を紹介していきます!
中学英文法をひとつひとつわかりやすく
こちらはアマゾンでもベストセラー1位に輝いている、大人気の本です。
社会人や大人の中学英文法やり直しとしてはベストと言えるでしょう。
基礎からやり直すことができ、余計なことをゴチャゴチャと書いておらず「ひとつひとつわかりやすく」解説されているのでとても読みやすいです。
アルファベットの書き方からスタートするなど、中学で学んだ順番に勉強できるので100%中学英語を網羅、これからゼロからやり直したい初心者にはぴったりです。
可愛いイラストとカラーで見やすく、CD音声付きで、無料動画解説まであります。
英語を勉強するなら、一番重要で必須なのが中学英語です。
高校英語のやり直しをしたいのであれば、中学英語をカンペキにしていからが一番効率がいいです。
このシリーズには次に紹介する高校英語のやり直し版もあるので、合わせて購入することをおすすめします。
高校英文法をひとつひとつわかりやすく。
「社会人の方が高校の英文法をやり直し総復習したい」という目的であれば一番おすすめできる人気の本です。
タイトルが「高校英文法をひとつひとつわかりやすく。」と書いてあるとおり、中学生でも理解できるようにとてもわかりやすくまとめられています。
ページ数も多くないので持ち運びもしやすいので、ハードルも低くて使いやすいですよ。
かわいいイラストとカラーで見やすく、CDもついてます。
高校英文法を知らない人でも学べる内容です。
でも、中学英文法はあったほうがいいです。
ラッキーなことに上記で紹介した同じ著者の中学英文法版もあるので、両方購入するのがベストです。
高校英文読解をひとつひとつわかりやすく。
先程紹介した高校英文法のやり直し本にはもうひとつ高校の英文読解シリーズもあります。
SVOなどといった文型をとてもわかりやすく学べるようになっています。
ここまで3冊紹介してきた「ひとつひとつわかりやすく。」シリーズはどれもかわいらしいイラストと見やすいカラーで構成されていてCDがついてきます。
この3冊を大人買いしておけば、鬼に金棒。中学高校英語のやり直しはバッチリ全てカバーできるので他に何も買う必要はないです。
本気なら3冊大人買いがおすすめです。
中学・高校6年分の英語が10日間で身につく本
もしあなたが中学高校の6年分を一冊で、カンタンにまとめて復習されたいのであればこの「中学・高校6年分の英語が10日間で身につく本」がおすすめです。
中学英語と高校英語の合わせて6年分の英語がなんと、10日間で身につけることができます。
2017年の英語書の売上ナンバー1に輝いているほどの大人気の本です。
大人になってからもう一度英語をやり直したい、中学や高校生のときはあまり英語をしっかり勉強していなかった人にぴったりなのはもちろん、わからない点は先生に質問したい人にもおすすめです。
なんとこの本には質問券がついていて、なんと著者の長沢先生と直接やり取りできるという画期的な英語の勉強本です。
1冊だけでやり直し英語をしたい人にぴったりです。
Kindle版もあるので、本を持ち運びしたくない人や今すぐ読みたい人にもおすすめです。
もしも高校四年生があったら、英語を話せるようになるか
これは少し番外編にはなりますが、やり直し英語をする人なら合わせて読んで損はない本です。
こちらは英語を勉強している読者から「目からウロコ」ととにかく大絶賛の本!
魅力的な登場人物とおワクワクする面白い物語で構成されている小説なので、とても読みやすくて何度も読み直したくなりますよ!
「中学高校と英語を学び、英会話スクール、英語の本を読み漁っても英語が話せるようにならない理由」が「確かに!なるほど、原因はこれだったのか!」とスッキリと理解できます。
そのうえ、その解決方法と訓練のやり方まで書かれています。
さらに、その訓練は実際にインターネット、ツイッター、インスタで実践できるという、画期的な本です。
きっとだれかにわかってほしかった「どうして私は英語ができないの…」抱えていた英語の悩みをついに成仏させてくれますので、生まれ変わった視点で前向きに英語学習に励むことができます。
日本の学校教育が機能しない理由、間違いを知ることができ、正しい学習法を教えてくれます。
何をすべきか明確になるので、今後の英語学習における無駄時間がついになくなります。
アマゾンのレビューを読んでみるとびっくりするでしょう。
キンドルもあるので、今すぐ読むことができます。
ここまで5冊を紹介しましたが、どれも素晴らしい本です。
決められない場合、
「中学・高校6年分の英語が10日間で身につく本」は外で持ち運ぶやり直し英語の本の1冊に、
「ひとつひとつわかりやすく」シリーズの3冊は家で学ぶ用、
「もしも高校四年生があったら、英語を話せるようになるか」は英語学習のバイブルとして、
5冊大人買いするのも全然アリではないでしょうか?
一生に一回だけの最後のやり直しにしなくてはいけないので、全力でいきたいところです。
また、お母さんやお父さんの場合、子供と一緒に勉強するのもおすすめです。
高校英語のオンライン学習サービス
オンラインであれば、リクルートが提供するオンライン学習サービスの「スタディサプリ高校講座・大学受験講座」がおすすめです。
インターネットの通信環境さえあれば、いつでもどこでも全国トップクラスのプロ講師陣の授業を受けることができます。
定期テスト対策から大学受験対策まで、幅広いラインナップになっています。
スタディサプリ高校講座・大学受験講座の特徴は以下のとおりです。
・5教科18科目、4万本を超える授業動画がPC、スマホで見放題
・小学校~高校の授業から、資格対策講座まで、学年をまたいで色々な授業動画を受けることができます。
授業のレベルもスタンダードレベル、ハイレベル、トップレベルと分かれており、
自分の学力に合った学習が可能。
大学受験生向けにはセンター試験対策講座、志望校対策講座、小論文対策講座も揃っています。・講師こだわりのオリジナルテキストも無料でダウンロード可能、別途冊子購入もできます。
・センター問題集が過去7年分、無料でダウンロード可能。
・アプリの提供もあります。アプリでは動画をダウンロードすることができるため、
通信環境がない場所でも授業動画を観ることができます。
また授業動画の速度調整が可能。わかるところは倍速で観て、わからないところはゆっくり観れる。
年会費や初期費が無料で、月額1,980円(税抜)で、になってます。圧倒的な低価格で質の高い勉強をすることができます。
学び直し、予習復習、定期テスト対策、受験対策など、人それぞれの目的に合わせて利用できますよ。
14日間の無料体験が可能です。
次のリンクから関先生のとてもわかりやすい「動詞の型の学習法」の神授業の動画を無料で見ることができます!無料体験を受けることも可能です。↓↓↓
受験生の2人に1人が利用する圧倒的なわかりやすさ!まずは無料でお試し。
中学・高校英語のやり直し。でも、スピーキングの上げ方は?
高校英語や中学英語をやり直しの場合、スピーキングスキルを上げるのは難しいです。
学んだことをスピーキングとしてアウトプットすれば定着スピードはさらにアップします。
やり直し英語を学びながら、話してアウトプットすることで英語定着習得スピードを加速させ、かつスピーキング・リスニングスキルも同時にあげてしまう。
そんな一石二鳥で短期で英語力を総合的にあげたい方には、安いオンライン英会話も同時に受講するのがおすすめです。
オンライン英会話の先生に文法の質問もできますし、一人でやるより先生もいるほうがモチベーションも続くのでかなりお得です。
次の記事で日本で一番有名、かつ一番人気のトップ3のオンライン英会話を解説しているのでみてみてください。↓↓↓
コメント