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カナダは英語とフランス語の2言語公用語の国!その歴史や地域、魅力とは?

突然ですが、カナダの公用語は何でしょうか?そう問いかけられたら、きっと多くの方はまず最初に「もちろん英語」と答えるでしょう。

実は、カナダは英語とフランス語の2つの公用語を持つ国なんです。これについて詳しく知れば知るほど、カナダという国がもっと魅力的になりますよ!

そこで、私の親友のフランス人によるネイティブフレンチの視点を盛り込んだカナダの2言語事情についてご紹介します!

カナダが英語とフランス語の2言語を公用語にした歴史とは?

カナダで英語に次いでフランス語が公用語、第2言語として使われている理由として、歴史的な背景があります。

17世紀、イギリスとフランスは植民地をめぐって対立を続けていました。その状況の中でフランスは「ヌヴェル・フランス」(新しいフランス)として、現在のカナダ東部のケベック州を中心とした広い範囲に植民地を作り、多くのフランス人が移住しました。

その後、英語系移民とフランス語系移民の2大勢力が拡大していき、双方に配慮された結果として、現在も第二言語としてフランス語が使われるようになったと考えられています。これがカナダが多文化主義といわれる理由の一つと言えるでしょう。

ちなみに、そういった歴史的背景からフランス語を話すカナダ人とフランス人が互いに毛嫌いしているかと思いきや、親友のフランス人曰く“いとこのような存在”とのことで好意的に思う人が多いそうです!

カナダでフランス語を話す地域と人口は?

現在カナダではケベック州ニューブランズウィック州ノースウエスト準州ヌナブト準州ユーコン準州を中心とした地域でフランス語が使われています。中でもケベック州では唯一フランス語が公用語となっています。

ケベック州最大の都市モントリオールは、カナダ国内ではトロントに次ぐ規模を持ち、人口360万人が暮らす大都市です

その他にも、マニトバ州とオンタリオ州のいくつかの地域ではフランス語サービス法(French Language Services Act)によりフランス語が使われていたり、ケベック州に近い地域や、ケベック人が多いところでも使われています。

カナダ・フランス語(英語: Canadian French)の話者は、2011年の調査によると730万人、さらに200万人のカナダ人が第2言語として使っています

レイナ
カナダの全人口は3725万人だから、、大体4~5人に1人のカナダ人が日常的にフランス語を使っているってこと⁈これはぜひフランス語も覚えておくと良いことありそう!

フランス語があふれる街ケベックシティの魅力!

カナダで唯一フランス語が公用語に指定されている都市ケベックシティ(Quebec City)は、とにかく街並みがおしゃれで可愛らしいんです!

ケベック旧市街の歴史地区はユネスコの世界文化遺産にも指定されており、中世ヨーロッパを彷彿とさせる18~19世紀のフランス様式の建築物などがそのまま残っていて、カナダにいながら異国情緒が漂うヨーロッパの雰囲気を感じることができます。

ケベックは治安も良く、観光にもおすすめです!(フランス語なんて話せないよ!という方もご安心なく。観光地で接客業をしているケベック人の方は英語が通じる方が多いそうですよ!)

街にはおしゃれなカフェやショップ、ギャラリーが軒並み連なっていて、時間を忘れてのんびりと散策を楽しむことができます。また、夜になると旧市街はロマンチックにライトアップされ、一日でケベックの2つの顔に魅了されることでしょう!

↑上の写真はライトアップされたケベックの街並みです。北国のカナダらしい雪の結晶のデコレーションが可愛いですよね!寒い季節でもこの暖かな光に包まれたら、心まで優しい気持ちでいっぱいになりそうです。

白薔薇姫
大切な人とここで一緒にロマンチックなひとときを過ごしたいなあ。。

フレンチスピーカーに聞いた!カナダのフランス語に訛りはある?

カナダ・フランス語やケベック人についてフランス人はどう思っているのか、日本でフランス語講師としてご活躍中のフランス人の方に話を聞いてみました。(以下はアンケートに応じてくれた私の親友による個人的な意見です)

まず初めに、「フランス人が話すフランス語と、カナダ人が話すフランス語に違いはある?」

答えは…「ある!」と即答(笑)
聞いただけでケベック人あるいはカナダ人が話していると分かるそうです。

その理由として、

イントネーションにアメリカ英語のような強弱がある(それに対して、フランス人の話すフランス語は滑らかな高低のイントネーション)
会話文の中に突然英単語が混ざることがある
フランス語の古い言葉も残っている
文法がフランス人よりも正しい(笑)
という点が挙げられるそうです!

そしてもちろんカナダ・フランス語はフランスや他のフランス語圏の方とも全く問題なく意思疎通ができるとのことなので、カナダで英語だけでなくフランス語も習得したい!と考えている方は自信を持って学習に臨めますね!

↓カナダ・フランス語とフランス人の使うフランス語の違いについての動画です。3:03から語彙の違いについて紹介されています。それより前の部分はケベックの歴史について英語での説明があり、地図上でカナダ・フランス語の話者の割合を示した画像や、ケベックの街並みの画像が出てきますので是非見てくださいね!

ジョージ
英語に似ている単語も結構あるね!英語ももちろん好きだけど、フランス語もめちゃくちゃかっこいい!!

カナダでの2つの公用語についてのまとめ

1.カナダで英語とフランス語が使われるようになった理由は、歴史的背景の名残
2.現在カナダではケベック州を中心とした東部でフランス語が使われている
3.およそ4~5人に1人のカナダ人はフランス語話者!そしてケベックはヨーロッパの雰囲気が感じられるおしゃれな街
4.カナダ・フランス語はフランス人によるフランス語と多少違いはあるものの、文法的に正しく美しい言語

カナダ東部へ行く際はぜひ「ハロー」ではなく「ボンジュール」、「サンキュー」ではなく「メルシー」と挨拶してみてくださいね!優しくフレンドリーな人々と美しい街並みがあなたを歓迎してくれますよ!

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