ニューヨークでダンスの勉強をすることは、ダンサーを目指している皆さんにとって憧れの生活ですよね?
ブロードウェイのミュージカルを観たり、一流の先生のレッスンを受けて、レベルの高い生徒たちと切磋琢磨する。そんな環境で、ダンスのことだけに集中したい!と、誰でも一度は考えたことがあるのではないでしょうか。
でも、2週間しか時間がない!
超短期なのに行く意味はあるの?
そうお考えの皆さん、ニューヨークのダンス留学では、短期ならではの過ごし方や魅力があるのです!
今回は私の経験をもとに、ニューヨークでのレッスンの受け方や雰囲気から、ダンスのイベントに参加した方法など、実際に短期留学する際に参考になる情報をお伝えしていきます。
この記事が、今悩んでいる皆さんの背中を押すことが出来たら、とても嬉しく思います。
ニューヨークのダンスレッスンについて
まずは、一番の目的のダンスレッスンについて説明します。
ニューヨークのダンス留学で、短期でも充分にダンスを学べるかどうかは、あなたのレッスンの受け方次第です。どこのダンススクールでどのレッスンを受けるか、必ず日本にいるうちに決めてから渡米してくださいね。
受け方を選ぶ
短期のダンス留学でダンスレッスンを受けるには、ダンススクールの短期プログラムに参加する方法か、各ダンススクールのレッスンにビジターとして参加する方法があります。
ダンススクールのプログラムは大変充実しています。しかしこちらは、受けなければならないレッスンの数が決まっていたり、必修のレッスンがあります。
例えば、ヒップホップダンスを専門的に勉強したい人も、バレエのレッスンは毎日必修である場合が多いです。
もちろんバレエの基礎はどのダンスにとっても大変重要なのですが、短期留学では自分の一番学びたいことにフォーカスを当てる必要があるので、ダンススクールのプログラムは、長期滞在の方に向いていると言えるでしょう。
自分の学びたいことに絞ってレッスンを受ける場合は、各スクールでビジターとしてレッスンを受講する方法がおすすめです。
こうすることで、自分の受けたい先生の受けたいレッスンだけを厳選し、自分だけのプログラムを組むことが出来ます。私はこの方法で、4つのダンススクールを掛け持ちしていました。
どのようなレッスンがあるのかは、各スクールのホームページから確認することが出来ます。ここでは私も滞在中に通っていたブロードウェイダンスセンターをご紹介します。
このスクールは、名前の通りブロードウェイのすぐ近くにあり、到着するまでの道のりもとてもわくわくすること間違いなしです!
ホームページのスケジュールのページを確認するとわかりやすいのですが、毎日朝から晩まで多ジャンルのダンスレッスンが行われています。この中から自分の受けたいクラスをあらかじめピックアップしておきましょう。
このようにいくつかのダンススクールを掛け持ちする場合は、2つ注意点があります。
ひとつは、スタジオ間の移動について、ある程度調べておきましょう。
電車の場合、最初にメトロカードを購入しておけば、行先さえ間違えなければ簡単に移動できます。
もうひとつは、各スクールにはじめて行く際には、入会手続きがあるので、時間に余裕をもって到着するようにしてくださいね。
私は45分前に到着したのに、受付の混雑の影響で1クラス逃してしまったことがあるので、皆さんはそんなことが無いように気を付けてくださいね!
それだけ気を付ければ、あとは自分の決めた自分だけのプログラムを満喫するだけです!
雰囲気は?
レッスン中は当たり前ですが全て英語です。
ただ、ダンスの用語などは日本でも英語が使われているので、全くわからないことはほとんどありませんでした。
レッスン中にどうしても理解できなかったことなどは、レッスン後に先生に聞きに行けば教えてくださいます。
日本にいるときからずっと憧れていた先生には、この時間でほかの質問もできるので、あらかじめ聞きたいことを考えて行くといいと思います!
日本との違いに驚いたのは、レッスン中に先生が、「一人で踊ってみたい人いる?」と聞くことが何度もあったのですが、そこで手を挙げる人がとても多いことです。
日本だったら、物凄く自信のある数名が手を挙げるくらいだと思いますが、アメリカの人は「すごく上手くできる自信があるわけではないけど、やってみたい!」という人が多いように感じました。
間違えることもありますが、勇気を出して一人で踊った人には、先生から直接その人に合ったアドバイスを貰うことができるので、物凄く価値があると感じました。
皆さんも積極的に手を挙げて、どんどんアドバイスを貰ってどんどん成長しましょう!そして、わからないことは必ず質問しましょう。
それが、短い時間でより多くのことを吸収するための秘訣です!
ブロードウェイでショーを観る
ニューヨークでダンスを学ぶメリットは、本場の本物の技術をいつでも直接観られることでもあると思います。
レッスンの合間の時間を上手に使って、たくさんのミュージカルやショーを観てみましょう!
劇場の造りも、観客の空気感も、何もかも日本と違うので、楽しめることはもちろん、どこを観ても勉強になります。また、目の前でプロのショーを観ることで、モチベーションアップにも繋がります!
チケットを購入する
ブロードウェイ、オフブロードウェイのショーを観に行くには、まずチケットを購入しましょう。
購入する方法は、ネットで購入するか、当日券を劇場のチケットボックスまたは、TKTSで購入します。
時間が無くて費用も抑えたい方に圧倒的におすすめな購入方法は、TKTSです。
なぜならTKTSは、当日と翌日のチケットを20~50%の割引価格で購入できるからです。そのため翌日はチケット購入列に並ばなくて良いので、時間短縮になります。
TKTSとは上記のように、ブロードウェイのチケットを割引価格で購入できるディスカウントストアのことです。タイムズスクエア、サウスストリート・シーポート、リンカーンセンターの3か所に店舗がありますが、タイムズスクエア店では翌日のチケットは購入できない上に、かなり並ぶので注意してください。
そのため私は、リンカーンセンターの店舗で購入することをおすすめします。こちらの店舗の方がブロードウェイに近くて、それでいてほとんど並ばずに、翌日の分まで購入出来るからです。
ダンスレッスンの前後に買いに来ることも出来ます。
無事にチケットを購入出来たら、いよいよ観劇です!
・TKTS Licoln Center
英語のミュージカルを観劇
ミュージカルではセリフや歌があるので、ある程度英語が聞き取れなければ内容を理解するのは難しいかもしれません。ですが、もともとストーリーを知っていて、それを改めてブロードウェイでも観る、ということであれば問題なく観劇出来ます。
とはいえ、完全に理解できなくとも、やはり本場のミュージカルは素晴らしいものです。歌声やダンス、表情から、並々ならぬエネルギーが伝わって来ます。
ダンサーなら、振付や構成が気になるところですので、同じ作品を何度も観るのも良いですね。
わからなかった英語を調べてから2回目を観に行けば、英語の勉強にもなって一石二鳥です!
私はニューヨークについてから5日経ってからミュージカルを観ました。レッスンや日常会話で少し英語に耳が慣れてから観劇したので、日本で英語で映画を観るときよりも聞き取りやすく感じました!
個人差はありますが、英語があまり得意でない方は、到着から数日経ってから観劇すると良いかもしれません。
英語がわからなくても楽しめる!オフブロードウェイショー「STOMP」
オフブロードウェイショーとは、ブロードウェイより少し規模の小さい100~500未満の席数の劇場で上演されるショーです。
こちらではセリフのない、パフォーマンスメインのショーが扱われることも多く、英語がわからなくても楽しめる人気のショーが多数上演されています。
中でも長年人気のショーが、「STOMP」です。こちらのショーは、バケツやデッキブラシ、新聞紙、ライター、そして自分自身の体など、本来は楽器ではないものを楽器にして演奏、パフォーマンスするショーです。
こちらは「STOMP」の1シーンです。
使用するものによって変わる音色や、力強いリズムが圧巻です。
コメディー要素の含まれているシーンもあり、言葉を使わずに多国籍の観客を笑わせることもあります。
シンプルなのに面白くて、ダンサーやパフォーマーを目指す中でも学べることの多いショーだと感じました。ニューヨークに行って、どのショーを観るか悩んでいる方は、是非「STOMP」を観に行ってみてくださいね。
ダンスイベントに参加する
ニューヨークでは時期にもよりますが、さまざまなダンスのイベントが開催されています。
もし可能であれば、そういったイベントに合わせて渡米すると、短い期間により多くの経験が出来るかもしれません。
私が参加したのは、TAPCITYというイベントです。このイベントは、約1週間、10名以上の先生がワークショップを行い、その期間中毎晩ショーやセッションが開催される、サマーインテンシブです。
こちらは基本的には事前の申し込みが必要です。渡航前に、受講したいワークショップと参加したいナイトイベントのチケットを購入して向かいました。
定員に達していなければ当日の申し込みも可能なので、渡航後にイベントのことを知った場合にも、一度問い合わせてみてください。
私はワークショップの他に、クルージングのセッションにも参加しました。
セッションで踊りたい人は用紙に名前を記入し、名前を書いた順番に呼ばれて、ホストミュージシャンに踊りたい曲を伝えて踊ります。
日中、ワークショップの先生をしている有名なダンサー達も参加していたので、ここで踊ったことによって好きなダンサーとお話しすることもできましたし、アメリカ人のダンサーの友達もたくさん出来ました。
イベントには世界中から、ダンサーを目指している人やダンスを愛する人がたくさん集まるので、お互いに刺激しあったり、情報交換をしたりすることができるのも、こういったイベントに参加するメリットとも言えるでしょう。
また、ニューヨークでパフォーマンスをした、という事実が自分の自信に繋がることもあると思います。
世界の著名なダンサーの前でパフォーマンスをすることは、誰にでも出来ることではありませんので、もし参加できる機会があれば、怖がらずチャレンジすることをおすすめします!
短期ならでは!ニューヨークの楽しみ方
ここまでレッスンとショーについて説明しましたが、できれば観光もしたい…と考えている方は多いですよね?
ダンス留学の目的を果たしながら観光もするために、事前に絶対に行っておきたい場所と、ダンススクールや劇場の周辺情報をリサーチしておきましょう。
毎日忙しく行動することになりますが、それも短期ならではです。今しか出来ないと思えば、その忙しさすら楽しく思えるはずです!
ここではスキマ時間に行けそうなおすすめスポットを紹介します。
レッスンの復習や自主練にもおすすめ「セントラルパーク」
レッスンで習った内容は忘れないうちに復習しておきたいですよね?でもニューヨークで自主練できる場所なんて知らない…。
そんなときにおすすめなのがこのセントラルパークです。
さまざまな映画の舞台にもなっているので、知っている方も多いと思います。
広大な敷地で、たくさんの人が思い思いに行動していますので、レッスンの復習をするにも、少し休憩するにもちょうどいい場所です!
・Central Park
さまざまな時代のアートに触れる「メトロポリタン美術館」
ニューヨークには美術館が数多くありますが、中でも有名なのがこの「メトロポリタン美術館」です。
ダンスレッスンで頭がパンクしそうになったとき、ジャンルの違うアートに触れることでリフレッシュできることがあります。
ゴッホやモネなどの、日本でも人気の作品がたくさん展示されているので、是非一度、足を運んでみてください。
ダンススクールから徒歩3分!「5ナプキンバーガー」
こちらは先ほどご紹介したブロードウェイダンスセンターから徒歩で約3分の場所にある、ハンバーガーレストランです。
日本人向けガイドブックなどにも掲載されている有名店なのですが、ダンスレッスン前後に立ち寄ることが出来るのです!せっかくアメリカに来たから、おいしいハンバーガーを食べてみたい!と思っている方にぴったりのお店です。
ブロードウェイダンスセンターのレッスンで汗を流した後は、こちらで本場のハンバーガーを堪能してみてはいかがでしょうか。
この他にも、ブロードウェイやダンススクール周辺にはたくさんの素敵なスポットがあります!レッスンや観劇の間の時間も無駄なく楽しめるよう、気になる場所はピックアップしておいてくださいね。
まとめ
2週間という短い時間ではありましたが、ニューヨークでダンスレッスンも、ブロードウェイのショーも、観光も満喫することが出来ました!
私は、ニューヨークにダンス留学に行ってよかったと本当に思っています。
それは、本場の作品や憧れていた先生の指導に直接触れることが出来、憧れていた生活を少しでも体験することが出来たことで、自分の目標に対する気持ちを再確認し、その気持ちがより一層強くなったからです。
ここで紹介したニューヨーク短期ダンス留学の魅力をまとめると、
- 自分だけのプログラムで憧れのダンサーの直接指導を受けられる
- 割引チケットで本場のショーを観られて、モチベーションも上がる
- 空いた時間でニューヨーク観光も楽しめる
これが私の体験したニューヨークの魅力です。
実際に行ってみたことによって、ダンサーとして自信がついた出来事もありましたし、自分のダンスを見つめ直すきっかけにもなりました。
短期だったからこそ、こんなに実りある2週間を過ごすことが出来たんだと思います。時間が無い!と自分にプレッシャーをかけることで、より多くのことを吸収することが出来ました。
ニューヨークで感じたことは今も度々思い出して、そのたびに、「もっと頑張ろう。」と前を向くことが出来ます。
短期でも行く意味ってあるのかな?と悩んでいるならば、是非ニューヨークへ行ってみてください!
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