英語の文法って聞くと難しいイメージがありませんか?
日本語と語順が違っていて、理解できないって人が多いですよね。
「日本語と順番が違うよね。それぐらいは分かってるけど…。汗」
「文法のことは自信ないわ…。ただでさえ難しいのに。涙」
英語の文法に悩む声が聞こえてきそうです。(笑)
英語の第5文型を勉強したけど、ほとんど忘れてしまった、SVOOとSVOCの違いが分からない、文の構成となるとピンとこない、など、基礎ができていないと英語習得の壁になりますね。
英文法を勉強していくなら、英文がどんな仕組みになっているか、英文を解体して何から成り立っているのかなど、英語の文型を理解する必要があります。
英文には4つの主要素、S(主語) V(動詞) O(目的語) C(補語)があり、たいていこの4つのうちSとVの2つは含まれています。
文型はとても大切で、第1文型から第5文型のどれかに分類することができます。
ということは、この5つをしっかりおさえればバッチリ理解できますね!
「イマイチ文法がよく分からない…。」という方の原因は、混乱した英語の順番をスッキリ理解することにあるのです!語順の基礎をおさえると、文法に悩んでいたのがウソのように、驚くほどスッと頭の中にはいってきますよ。
英語文法の基礎5つの文型を覚えよう
英語は英語で理解する。
コレは本当に大事。ただ、はじめは日本語を活かしながらざっくりでもいいから英語という「言語の全体像」を自分なりに把握する事。だから、、
文法はめちゃくちゃ大切
文法はめちゃくちゃ大切
文法はめちゃくちゃ大切
文法はめちゃくちゃ大切
文法はめちゃくちゃ大切です✍️
— tak@えいご×スポーツ (@Tot068) April 18, 2020
↑↑↑英語系のツイートで見かけたつぶやきです。こんなに何度も「文法はめちゃくちゃ大切」って言ってます! やっぱり大切なんですよね。
というわけで、まず5文型の全体像を把握する基礎のおさらいです。
英語の4つの主要素
・Subject(主語)
・Verb(動詞)
・Object(目的語)
・Complement(補語)
を覚えていますか?
5つの文型の特徴を、日本語訳にして見ていきましょう。
文型 | 形 | 日本語訳 |
第1文型 | S+V | 「Sが~Vする(Vの状態にある)」 |
第2文型 | S+V+C | 「SはCである」S=C |
第3文型 | S+V+O | 「SはOを~する」S≠O |
第4文型 | S+V+O1+O2 | 「SはO1にO2を~する」O1≠O2 |
第5文型 | S+V+O+C | 「SはOがCだと(するのを)~する」O=C |
これらをまとめて英語の5文型と呼びますが、すべてをきちんと理解できているか、ここで確認をしてみましょう。
まずはこれを覚えよう!
第1文型はSV 単なる動作や状態。動詞Vは他者に直接の影響を及ぼさず自己完結する自動詞
第2文型はSVC 「S=C」の関係で、「SはCである」「SはCになる」という意味を持つ
第3文型はSVO 「SがVという動作でOに影響を与える」動詞Vは目的語Oを受け取る他動詞
第4文型はSVOO 目的語Oが2つ続き、「O1にO2を~する」「S+V+人+物」との意味合い
第5文型はSVOC 「O=C」の関係で、「OにCさせる」「OがCであると分かる」という意味合い
日本語の場合は英語と違い「主語+目的語+動詞」というように逆の語順になります。
自動詞と他動詞の使い方
次に、自動詞と他動詞の簡単な見分け方をここで少しお話したいと思います。
基礎文型からすこし話が逸れますが、英語のとても重要なパーツなのでしっかりと理解してくださいね。
まず下の2つの例文を見てください。
① She smiled. (彼女は微笑んだ。)
② I saw him. (私は彼を見た。)
↓↓↓
①の動詞「smile」は自動詞、②の動詞「see」は他動詞です。
自動詞は、主語と動詞の2つだけで文が成立する動詞で、目的語を必要としません。
他動詞は、主語と動詞だけでは意味をなすことができず、目的語(人or物)を必要とする動詞です。
◆自動詞はそれだけで意味が通る(完結する)動詞なので「誰を?何を?」「誰に?何に?」と疑問に思うことはありません。
[例]
I walk. (私は歩く。)
He came.(彼が来た。)
◆他動詞は目的語(人と物)がないと意味が通らないので「誰を?/何を?」と疑問に思います。
[例]
I met. (私は会った。) ◯「誰に会った?→my friend私の友だち」
They ate. (彼らは食べた。) ◯「何を食べた?→that sweets あのお菓子」
自動詞は前置詞とセットで、後ろに目的語を置くことができます。 「walk in」,「came by」,など熟語セットの動詞は自動詞です。
たとえば、
「I met.」 とだけ言われてしまうと、「誰に会ったの?」疑問に思ってしまうので、「誰に?」を付け足しましょう。
「I met my friend.(私は友だちに会った)」です。
「They ate.」も同じです。それだけを言われると、「何を食べたの?」と疑問に思います。こちらも意味が通るように「They ate that sweets.(彼らはあのお菓子を食べた。)」という風にすればOKです。
このように、主語+動詞のみの文で、
「誰を?何を?」「誰に?何に?」と疑問に思わないのが自動詞です。
「誰を?何を?」「誰に?何に?」と疑問が残り、文の意味が成り立たないのが他動詞です。
基礎文型の使い方それぞれの例文
それでは、「基本5文型」の使い方と例文を具体的に見てみましょう。
第1文型<S+V>
My mother laughed loudly. 私の母は大声で笑った。
S V (M<修飾語>)
これは「主語+動詞」で成立する分で、「Sが~Vする」という意味の最も単純な文型です。この英文のMとは〈修飾語(句)〉で、S、V、O、Cの文の主要素になれない部分です。つまり、Mがなくても分が成立するということです。
【例文】 He laughed.(彼が笑った。)
He は「彼」という意味でこの文の主語にあたります。次のlaughed は laugh(笑う)の過去形の動詞です。
このように基本的に英語の文は主語の後に動詞が続く語順でつくられます。
「自動詞・他動詞見分けポイント」
laughのように目的語を必要としないで文を成立させる動詞を「自動詞」といいます。
第2文型<S+V+C>
My mother is happy. 私の母は幸せだ。
S V C
これは「主語+動詞+補語」と、動詞の後ろに補語がきて、初めて成立する文のことです。補語が主語を説明していて、S=Cの関係が成立します。My mother=happy の関係が成立していますね。
【例文】 He became famous.(彼は有名になりました。)
becameはbecome(~になる)の過去形で自動詞です。ですが、becameだけでは何になるのかがわかりません。そこでbecameの後にはfamousという補語(形容詞)を続けて文の意味を補っています。これは目的語とは異なります。
※第2文型と第3文型の見分け方
補語(C)には形容詞などを続けますが、それに対して目的語(O)には名詞を続けます。
第3文型<S+V+O>
My mother drives a car. 私の母は車を運転する。
S V O
これは「主語+動詞+目的語」で成立する文です。動作が目的語に影響を与えて、「~を」に当たる部分が目的語になります。また、この文型はS≠Oの関係になり、My mother≠a car となりますね。
【例文】 I study English.(私は英語を勉強します。)
Englishはstudyの目的語です。目的語とは動詞の意味を受ける語をいいます。studyは「勉強する対象(この場合はEnglish)」を必要とする動詞です。
「自動詞・他動詞見分けポイント」
study のように目的語が必要になる動詞を「他動詞」といいます。
第4文型<S+V+O+O>
My mother gave me a car. 母は私に車をくれた。
S V O1 O2
これは「主語+動詞+目的語1+目的語2」で成立する文です。動作によって目的語が2つ続き、何かが誰かのところに移動することを表します。O1≠O2の関係になり、me≠a car となります。
【例文】 I gave him the book.(私は彼に本をあげた。)
文の後ろには、himとthe bookの2つの目的語が続いています。
最初の目的語(この場合はhim)は間接目的語といい、次の目的語は直接目的語といいます。
間接目的語には「誰に」という意味で主に「人」がおかれます。そして直接目的語には「何を」という意味で主に「物」がおかれます。
また、この間接目的語と直接目的語の語順は逆にすることができ、その場合「him」の間接目的語の前には「to」がつきます。
I gave the book to him.(私は本を彼にあげた。)
目的語の語順を逆にすると、「何を与えたか」に重点をおくか、「誰に与えたか」に重点をおくかで意味が少し違ってきます。
buyやgetなどの動詞も、上のように2つの目的語を続けることができますが、これらの目的語を逆にすると「to」ではなくて「for」が続きます。
He bought her a bouquet. → He bought a bouquet for her.
第5文型<S+V+O+C>
My mother made me happy. 母のおかげで私は幸せになった。
S V O C
これは「主語+動詞+目的語+補語」で成立する文です。目的語のあとに補語が続き、O=Cの関係が成立します。me=happy の関係が成立していますね。
【例文】 I boiled the eggs soft.(私は卵を半熟にゆでた。)
boiledはboil(ゆでる)の過去形の動詞で、その後には目的語the eggsが続いています。そして目的語の後にはsoftという形容詞が続いています。これは卵をどのようにゆでたのかという意味を、補うためにおかれた補語です。
I boiled the eggs. だけでは「私は卵をゆでた。」という意味にしかなりませんが、形容詞「soft」を続けることで、どのようにゆでたのかという意味を補うことができます。
【初心者英語文法】英語構文 五文型 第5文型SVOC 『OをCにする・させる』と言いたいならコレ!↓↓↓
以上、「基本5文型」と、その判別法の要点について説明しました。
第5文型例文の理解チェック
ここで、例文がどの文型に当てはまるか理解のチェックです。しっかりテストしてくださいね!
1.He is honest.(彼は正直です。)
2. I think him honest.(私は彼が正直だと思う。)
↓
日本語に訳すとほぼ同じ意味です。
↓
1. はSVC第2文型(S=C)
2. はSVOC第5文型(O=C)
↓
が正解でした。文法的な解説をすると
↓
1.Heが主語 isがbe動詞 honestが補語で、「彼(S)が正直(C)」です。
2. Iが主語 thinkが動詞 himが目的語 honestが補語です。ここでも「彼(O)が正直(C)」の意味が成り立ちます。
補語については第2文型と第5文型の比較を考えてみるのも効果的です!
◆では、もう一つの例文にトライしてください!
1. I found the book easily.(私はこの本を簡単に見つけた。)
2. I found the book easy.(私はこの本がやさしいとわかった。)
3. I found the easy book.(私はやさしい本を見つけた。)
↓
日本語に訳すると、それぞれの意味が違ってきますね。
↓
1. はSVO 第3文型(S≠O)
2. はSVOC 第5文型(O=C)
3. はSVO 第3文型(S≠O)
↓
が正解でした。文法的な解説をすると
↓
1. はI が主語、foundが動詞、the book の部分が目的語、easilyは動詞にかかる3文型。
2. はIが主語、foundが動詞、the bookが目的語でeasyは補語の5文型。
3. はIが主語、foundが動詞、the easy bookが目的語。easyはbookにかかる3文型。
紹介した5つの例文をうまく訳すことができましたか。文型をしっかり理解していれば訳し間違えることはありませんね。
まとめ
英語の5文型についてご説明しましたが、意味の違いが理解できたでしょうか。
簡単に整理してみると、
〇英文には4つの主要素、・S(主語)・V(動詞)・O(目的語)・C(補語)があり、第1文型から第5文型のどれかに分類することができる。
〇第1文型はSV 単なる動作や状態を表す。状態が他者に直接の影響を及ぼさず、自己完結する
〇第2文型はSVC 「S=C」の関係が成り立ち、「SはCである」「SはCになる」という意味を持つ
〇第3文型はSVO 「SがVという動作でOに影響を与える」ここでのVは目的語Oに対しての他動詞がはいる
〇第4文型はSVOO 目的語Oが2つ続き、「O1にO2を与える」「S+V+人+物」というニュアンスがある
〇第5文型はSVOC 「O=C」の関係が成り立ち「OにCさせる」「OがCであると分かる」という意味を持つ
〇動詞について
・自動詞は、主語+動詞で完結でき、直後に前置詞や副詞が続く
・他動詞は、主語+動詞だけで意味が成り立たず、「誰を?/何を? 誰に?/何に?」と疑問が続く
頭の中が混乱状態…。汗 と言う方も焦らないでください。文法はとても大切ですが、あまりに厳密に解釈しようとすると、5文型に分類することが目的になってしまいます。あくまでも、5文型は英文を読み解くための便利なツールと思ってくださいね。
文型は、まだまだ奥が深いです。今回の勉強を無駄にしてしまわないように、「5文型の基本」はそれぞれの例文を覚えると、どの文型に当てはまるか分かりやすくなり、文構造もつかみやすくなりますよ。ぜひ参考にしてくださいね。
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