ニュージーランドの首都ウェリントンがあるウェリントン地方は、残念ながら日本人にはあまり観光地として注目されていません。観光本でもほんの数ページの紹介です。
そんな、あまり知られていないウェリントン地方の見所を、ウェリントン在住者の私が、ランキング形式で10個紹介します。これから、ニュージーランドへ訪れる予定やニュージーランドへ行きたいと思っているあなたに必見です!
ニュージーランドのウェリントンを観光する上での基礎知識
ウェリントン地方とは、英語では「Wellington Region」と呼ばれ、ニュージーランド北島の南端のウェリントン、ポリルア、カピティ・コースト、ローワー・ハット、アッパー・ハット、ハット山、ワイララパを含む地域を指します。
ウェリントンはニュージーランドの首都で、政治、経済の中心です。しかし、日本の首都、東京のような大都市ではなく、郊外へ出るとすぐに農場があったりと、自然豊かな地域です。
自然が豊かなので、静かなエリアだと思いましたか?そんなことはありません!ウェリントンは、1年を通して色々なイベントやお祭りが開催されている、活気のある街です。
イベントやお祭りなどをSNSでチェックして、活気あるウェリントンの魅力を味わうこともできます。そんな、ウェリントン地方の観光名所は各地に点在しています。
首都とは言えど、東京ほど公共の交通機関が発達していないので、郊外の観光にはレンタカーがあると便利です。
また、ウェリントンはまれにですが、野生のペンギンに出会えます。私も3回、野生のペンギンをウェリントンのウォータフロントで目撃しました。ニュージーランドでペンギンは、保護対象動物です。
ペンギンから近づいてくる場合はいいですが、自らペンギンに近寄りすぎてはいけません。触ることはもちろん厳禁です。最悪、罰金を支払うことになります。ペンギンを見かけても、適度に距離をとり、見守るようにしてください。
ニュージーランド英語は、独特の発音などがあり、慣れていないと聞き取れない場合があります。事前にニュージーランド英語の特徴を知っておくことをおすすめします。こちらのニュージーランド英語に関する記事が参考になりますよ。
ウェリントン(ニュージーランド)へ渡航する前に必要な準備
また、クレジットカードでの支払いができても、支払い時にクレジットカード使用料も数パーセント上乗せでチャージされる場合があります。
稀にカード支払いの機械があるのですが、クレジットカードでの支払いができない場合があります。その場合は「No credit」または「EFTPOS only」と記載があります。
念のため、ある程度の現金を持っていくことをおすすめします。現金も$100札の大きいものだとお店によっては使用を断られる場所があります。できれば$20札で、大きくても$50札で外貨両替をしてもらいましょう。
念のため、悪天候に備えて雨具を持っていこうと考えている場合、レインコートを持っていくようにしましょう。ウェリントンは風が強い街として有名です。
折りたたみ傘は、「風に強い」もの以外、簡単に壊れてしまうくらいの強風で普通なのがウェリントンです。私はウェリントンで折りたたみ傘を2本ダメにしました。
また、夏に滞在を考えている人でも、冬物の上着を1枚持参することをおすすめします。ウェリントンの夏は当たり外れがあります。外れの年は、夏がほぼありません。
その場合は、日本の初冬のように夏でもずっと寒いです。また、当たり年でも、天気が悪いと肌寒く上着が必要です。日本の夏の感覚で準備をしないようにしておくのがベストです。
↓こちらのYouTube動画では、ウェリントンの玄関口であるウェリントン国際空港の紹介をしています。ウェリントンは空港からすでに魅力がいっぱいで、あなたも行きたくなること間違いなしです!!
ウェリントン(ニュージーランド)のおすすめ観光名所第10位
小さな灯台がある岬で、道中に沢山の羊農家が見られるので、ニュージーランドの田舎の風景を楽しめるのも特徴です。パリサー岬の最大の見所は、野生のアザラシが見れるところです。
季節で見られるアザラシの頭数が違いますが、多い時期だと、道路脇すぐのところに、野生のアザラシを見ることができます。
パリサー岬へは公共の交通機関で行けないので、レンタカーが必要になります。ワイララパの他の観光地も一緒にレンタカーで回ることをおすすめします。
ウェリントン(ニュージーランド)のおすすめ観光名所第9位
↑ウェリントンのおすすめ観光名所の第9位は「カイトケ公園」です。カイトケ公園はウェリントンの中心地から、車で約40~50分の場所にあります。
公園の敷地は2500ヘクタールあり、その広大な敷地内には、ウォーキングコースやキャンプサイトがあります。ニュージーランドの自然を歩きながら感じることができる場所です。
また、川もあるので、夏には川で楽しむこともできます。カイトケ公園の最大の見所は「ロード・オブ・ザ・リング」の裂け谷(リーベンデール)のロケ地に使用された場所です。
実際のロケ地で使われた場所には、門のレプリカが設置されており、映画「ロード・オブ・ザ・リング」のエルフの森の雰囲気を楽しむことができます。
ロケ地も駐車場から徒歩15分以内の短いウォーキングコースでたどり着くことができます。公共の交通機関を使うと、カイトケ公園に着くまでにかなりの距離を歩くことになるので、レンタカーで行くことをおすすめします。
公園の利用可能時間 | 6:00~日没 |
日没以降は公園のゲートが閉まります。車で外に出ることができなくなりますので気をつけましょう。また、キャンプで利用の場合、夜に買出しをしに車で出れなくなります。必要なものは事前にしっかり準備をしておいてください。
最新のキャンプサイト利用料は公式サイト(英語のみ)から確認できます。
ウェリントン(ニュージーランド)のおすすめ観光名所第8位
↑こちらは、プカハ/マウント・ブルース国立野生生物保護区で実際に飼育されている北島コカコです。
ウェリントンのおすすめ観光名所の第8位は「プカハ/マウント・ブルース国立野生生物保護区」です。こちらは、ウェリントンの中心地から車で2時間ほどと少し遠いのですが、ぜひ行って欲しい場所です。
一番の見所は、ニュージーランドに生息する珍しい鳥を多く見ることができることです。ニュージーランドの国鳥のキウイも飼育されています。
「プカハ/マウント・ブルース国立野生生物保護区」は、普通の茶色のキウイだけではなく、珍しいアルビノ(白色)キウイも飼育されています。
そして、絶滅の危機に瀕している珍しい鳥、北島コカコ(和名:ハシブトホオダレムクドリ)も飼育されていて、見ることができます。
さらに、運がよければ歩き回っている、絶滅危惧種のタカヘに遭遇できます!タカヘは結構大きな鳥なので、歩いている音がドシドシ聞こえます。何か足音が聞こえたら、立ち止まって回りを注意してみてください。
営業時間(10月~4月) | 9:00~18:00 |
(5月~9月) | 9:00~16:30 |
定休日 | 12/25 |
最新の入園料の確認、ガイドツアーの申し込みは公式サイト(英語のみ)からできます。
ウェリントン(ニュージーランド)のおすすめ観光名所第7位
マーティンボロには多くのワイナリーがあり、ウェリントンから車で1時間ちょっとなので、ウェリントンの人たちも週末を使ってマーティンボロにワインを楽しみに行く人気の場所です。
マーティンボロのメイン通りで自転車のレンタルができるので、ほとんどの人は自転車を借りて、ワイナリー巡りをします。ワイン畑を見ながらのどかな田舎道を自転車で走るのは、本当に気持ちいいですよ。
自転車の種類も、普通の自転車から2人乗りのタンデムンと呼ばれる自転車、4人、6人乗りなど、種類が豊富です。
マーティンボロには、オーガニックのワインを生産しているワイナリーもあります。各ワイナリーでは$5~$10でワインのテイスティングができます。テイスティング後にワインを購入すると、テイスティング代分、割引してくれます。
マーティンボロにはレンタカーを借りていくのが一番便利です。キャビンもあるキャンプサイトや宿泊施設がありますので、ワインを飲んでのんびり1泊して帰ると、飲酒運転の心配がなくなり、おすすめです。
ウェリントン(ニュージーランド)のおすすめ観光名所第6位
↑ウェリントンのおすすめ観光名所の第6位は「カピティ島」です。カピティ島は島自体がニュージーランド希少生物の新たな生息地として保護する保護区になっています。
観光客にも島が開放されていますが、1日に上陸できる人数が限られており、観光をする場合は、上陸許可証が必要になるので、ツアーの事前申し込みが必須になります。
ツアーは日帰りと、島のロッジに宿泊ができる1泊2日のツアーがあります。野生生物保護のため、ロッジ以外での宿泊は禁止されています。
島にはキウイもいるので、宿泊して夜のウォークツアーに参加すると、野生のキウイに会えるかもしれません。ちなみに、茶色いキウイと似た鳥で、ウェカもカピティ島にはいます。
「キウイだ!」と興奮したけど、ウェカだったというパターンが多いです。私もこの落胆の経験者です。キウイは夜行性なので、昼に見れるのは大抵ウェカです。
↑この鳥がウェカです。くちばしがキウイより短いのが特徴です。
カピティ島へ渡るボートは、パラパラウム・ビーチから出ています。パラパラウム・ビーチにはレンタカーでのアクセスが便利です。ウェリントンの中心地から電車とバスを乗り継いで、行くことも可能です。
ツアーは2019年8月現在はKapiti Island Nature ToursとKapiti Island ECO Experienceの2社から出ています。ツアー運営会社が変わることもありますので、最新のツアー運営会社に関してはD.O.C(Department of Consarvation)のサイト(英語のみ)でご確認ください。
ウェリントン(ニュージーランド)のおすすめ観光名所第5位
↑ウェリントンのおすすめ観光名所の第5位は「キューバ・ストリート」です。キューバ・ストリートは一部が歩行者天国になっている、ウェリントンのメイン通りの1つです。
バケットファウンテンと呼ばれる、一風変わったバケツの噴水や、大きな傘のオブジェ、レインボウクロッシングと呼ばれる、七色で塗装された交差点もあります。
バケットファウンテンは、水が噴水の外に飛び散るので、横を通ったり、写真を撮る時には濡れないように気をつけてください。
カフェやバー、衣料品店などのお店も集まっており、活気のある通りです。金曜日の夜にはレフト・バンクというキューバ・ストリートの脇道で、土曜日の夜にはローワー・キューバ・ストリートでナイト・マーケットが開催されます。
各国の料理がお手頃価格で楽しめるのが、このナイト・マーケットの特徴です。3月末の週末にウェリントンに滞在するなら、キューバ・ストリート全体で行われる、ウェリントン最大のストリート・フェストの「キューバ・ドゥーパ」は見逃せません。
キューバ・ドゥーパの週末は、キューバ・ストリートをメインに様々な場所で、無料、有料のイベントが行われています。無料イベントだけでも、かなり楽しめます。
ウェリントン(ニュージーランド)のおすすめ観光名所第4位
↑ウェリントンのおすすめ観光名所の第4位は「ジーランディア・エコサンクチュアリー」です。ジーランディアは、昔貯水池として使われていたエリア225ヘクタールを利用して作られました。
ジーランディアはフェンスで囲まれていて、害獣の入ってこれない、本来のニュージーランドの野生生物の姿の再現を目指しています。
ジーランディアでは、ニュージーランド固有主の「トゥアタラ」を見ることができます。もちろん、保護をされているので、触ることはできませんが、間近で見ることができます。
また、トゥイやカカなどのニュージーランドの鳥も見ることができます。運がいいと、タカヘやキウイにも遭遇できます。ナイトツアーもあり、昼間とは違う、活気ある夜の野生生物の世界も見ることができます。
ナイトツアーなどの個別ツアーは事前予約が必要です。アクセスはウェリントンの中心地から、無料のシャトルバスが運行されています。シャトルバスを利用すると便利です。
通常営業時間 | 9:00~17:00 |
定休日 | 12/25 |
入園料はツアーに参加するかどうかで変わり、参加するツアーによっても値段が違います。最新の入園料とツアーの予約は公式ホームページ(英語のみ)でできます。
ウェリントン(ニュージーランド)のおすすめ観光名所第3位
↑ウェリントンのおすすめ観光名所の第3位は「ビクトリア山」です。ビクトリア山は、ウェリントンの中心街の端に位置しています。
コートニー・プレイスと呼ばれる通りから、そのまま真っ直ぐ歩いていくと、ビクトリア山のウォーキングコースに入れます。傾斜がキツイですが、30分もあれば山頂に着きます。
「歩くのが辛い!」というあなたには、昼間はバスがでています。山頂からは、ウェリントン市内が一望でき、反対側には空港も見えます。夜は、ロマンチックな夜景を楽しむことができるデートスポットでもあります。
ビクトリア山も「ロード・オブ・ザ・リング」のロケ地になった場所です。ファンの人は「あの映画の景色が目の前にある」と、大喜びしていました。
ウェリントン(ニュージーランド)のおすすめ観光名所第2位
↑ウェリントンのおすすめ観光名所の第2位は「ウェタ・ケーブ」です。ウェタ・ケーブは、映画の特殊メイクなどを手がける製作会社のウェタ・ワークショップのお土産ショップです。
ウェタ・ワークショップは、「ロード・オブ・ザ・リング」のホビットの特殊メイクや、「キングコング」、最近では「ゴースト・イン・ザ・シェル」など、有名な映画の特殊メイクをいくつも手がけています。
ウェタ・ケーブでは、「ロード・オブ・ザ・リング」の指輪のレプリカなどが購入できるだけでなく、見学ツアーの申し込みができます。
残念ながら見学ツアーは日本語はなく、私が参加したときは、ニュージーランドの早口英語でした。ニュージーランド英語になじみのない人には、理解するのは難しいかもしれません。
しかし、映画で実際に使われたミニチュア模型や、大道具の実物大サイズの大きなものまで、色々なものを間近で見れて、興奮すること間違いなしです。
見学ツアーに参加できなくても、ウェタ・ケーブの入り口にはトロールがあって、一緒に記念撮影できたり、お土産ショップを見るだけでも、映画好きにはたまらない場所です。
見学ツアーは人気で、当日ウェタ・ケーブで申し込みをすると参加できない可能性があります。事前にネット予約がベストです。ツアー料金は内容により異なります。
ウェタ・ケーブにはウェリントン市街からバスで行けます。運転手さんに「ウェタ・ケーブに着いたら教えて」と言っておくと、最寄のバス停で「ウェタ・ケーブ」と大声で聞こえるように教えてくれます。
営業時間 | 9:00~17:30 |
定休日 | 12/25 |
ツアーの事前予約は公式サイト(英語のみ)からできます。
ウェリントン(ニュージーランド)のおすすめ観光名所第1位
↑ウェリントンのおすすめ観光名所の第1位は「ニュージーランド国立博物館/テ・パパ・トンガレワ」です。地元、ニュージーランド人は「テ・パパ」と呼んでいます。
テ・パパにはマオリ族の展示や、ニュージーランドの歴史、ニュージーランドに生息する生物の展示など、ニュージーランドを知るにはもってこいの場所です。
今では絶滅した「モア」という名前の大きな鳥のレプリカも展示されています。実は、国鳥のキウイも1種類じゃないことも知ることができます。
何種類かは、実際に行って確かめてみてください。展示の説明は英語とマオリ語で書かれていて、残念ながら日本語での説明はありませんが、ニュージーランドという国を感じられることに間違いありません。
入館料は基本、無料です。特別展示では入場料が必要になる場合がありますが、特別展示は行ったその日に「テ・パパ」でチケットの購入が可能です。よっぽどのことがない限り、チケットが売り切れていることはないです。
お土産ショップももちろんあり、ニュージーランドの定番のお土産のマヌカ・ハニーの商品や、マオリ族の翡翠のネックレスやカゴの鞄はもちろん、ニット製品に、展示に関する商品まで幅広く扱っていて、お土産を買うにも最適の場所です。
場所もウェリントンの中心地にあり、アクセスもとっても便利です。
営業時間 | 10:00~18:00 |
定休日 | 12/25 |
最新の特別展示内容などは公式サイト(英語のみ)でご確認ください。
ウェリントン(ニュージーランド)滞在中に楽しんでもらいたいもの
最近では、ニュージーランドを飛び出して、日本に店舗を構えるカフェもあるほどです。ウェリントンにはオシャレなカフェが沢山あるので、観光で訪れるときには、ぜひとも美味しいコーヒーを楽しんでください。
また、ウェリントン地方にはcraft beer brewer(クラフトビールの酒造所)がバー併設で多数あります。ウェリントンの中心地だけでも、Mac’s、Hayday、Husk、Fork and brewer、Fotune Favoure’s、Black Dogなど、挙げきれません。
ビールの種類も豊富で、ラガーやIPA、APAなどのほかに、黒ビールやbrown aleなども楽しめます。ウェリントンでしか味わえないビールを堪能してみてください。
ニュージーランド人の男性、女性の特徴はこちらの記事が参考になります。
まとめ
今回の「ウェリントン(ニュージーランド)おすすめ観光名所ランキングベスト10!」をまとめると
- ウェリントンを観光するなら、レンタカーがあると便利
- ウェリントンの観光には、ある程度の現金が必要
- ウェリントンの観光名所第10位、パリサー岬で野生のあざらしを観察
- ウェリントンの観光名所第9位、カイトケ公園で映画「ロード・オブ・ザ・リング」のエルフの森の世界へ
- ウェリントンの観光名所第8位、プカハ/マウント・ブルース国立野生生物保護区で珍しい白色キウイに出会える
- ウェリントンの観光名所第7位、マーティンボロでウェリントン産のワインに舌鼓
- ウェリントンの観光名所第6位、カピティ島でニュージーランドの色々な希少種の観察
- ウェリントンの観光名所第5位、キューバ・ストリートでウェリントンの活気ある街を体感
- ウェリントンの観光名所第4位、ジーランディア・エコサンクチュアリーでトゥアタラを観察
- ウェリントンの観光名所第3位、ビクトリア山からウェリントンの街を一望
- ウェリントンの観光名所第2位、ウェタ・ケーブで映画の世界へ
- ウェリントンの観光名所第1位、ニュージーランド国立博物館/テ・パパ・トンガレワでニュージーランドを学ぶ
- ウェリントンに来たら、美味しいコーヒーと種類の豊富なビールを試すのがおすすめ
ウェリントンには他にも魅力的な観光名所があります。旅行本では語られないウェリントンの魅力を、実際にウェリントンに訪れて見つけてみてください。
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