日本の大学でなく、アメリカの大学に進学する人はこれから身の回りのことを全て自分でやらなくてはいけません。中でも、初めての経験だし、トラブルが多くて、やっかいなのが「学費の支払い」をすることです。
高校生までは親が手続きから支払いまで全てやってくれますが、アメリカの大学に進学するとなると、親ではなく、あなたが自分のカードを持ち、大学の学費の支払いをしなくてはなりません。
海外で使えるデビットカード/クレジットカードは家族と相談して適切なカードを選ばなくてはなりませんし、何円を何日まで入金、今の残高は○円などを親に報告しなくてはなりませんので、ちゃんと自分でカードを管理、把握して学校の学費を期限日までに払うのが大切です。
私も今はアメリカの大学3年目ですが、来たばっかりの頃は本当にデビットカードやクレジットにまつわる「学費の払い方」に苦労しました。四年制に編入しては、今度は口座間送金の仕方で一苦労…
そんなアメリカ大学生の私が、このブログを通して、これからアメリカの大学に進学したい/興味があるあなたに学費の払い方の基本、種類、やり方、注意点などを詳しく伝授していきます!
アメリカ大学生の学費の払い方:コミュニティカレッジの場合
平均で卒業するのに2年かかり、コミュニティカレッジは小規模で、学費は四年制大学の半分、そしてクラスの人数も少数制です。
大半のカレッジに通う学生は一般教養などを中心に授業を取り、節約してから、四年制大学に編入して残りの約2年で専攻のBachelor’s degree (学士号)を取ることを目標にします。
また、四年制大学より学費が安いので、自分のつきたい専門の分野で働くために、準学士号を必要とする主婦の学生や50代以上の学生もいます。
コミュニティカレッジはデビッドカード、クレジットカード、口座間送金の3つの支払い方法があります。
①窓口でのデビットカードで支払い
日本で作ったデビットカード、アメリカで開設した銀行のデビットカード、どちらのカードでも学費を窓口で支払いすることができます。デビットカードは前払いです。先にお金を入金してもらってそれからお金を使うことができます。一般的にはVISAデビットカードが一番よく使われています。
金色のチップがカードの表にあり、専用の機械に差し込んで、あらかじめ決めておいた暗証番号を入力をし、最後に窓口の人がサインを求めるのでサインを書いて支払い完了です。
②窓口でのクレジットカードで支払い
クレジットカードは年齢制限があり、アメリカでは21歳以上でないと自分のカードを持つことはできません。日本では18歳以上なら自分のカードを作ることができます。
利用限度額は1ヶ月10万円まで使える、などカード会社次第ですが、お金を使ってから親がその支払いをする、という後払いがクレジットカードです。カレッジの窓口でクレジットカードを使って学費を払うことができます。
クレジットカードは専用の機械にスワイプして、サインを書いて支払いできます。デビットカードと違って暗証番号を入力することは少ないです。
デビットカードもクレジットカードも、学費を払う前に利用限度額をしっかり確認しましょう。低すぎると、窓口でキャッシャーの人に「カードが使えないよ」と言われます。利用限度額が学費よりも低いからです。
③オンラインで口座間送金
日本の銀行口座からアメリカの大学指定の銀行口座に学費を振り込むことができます。海外送金ができる銀行の窓口やまたはオンラインで送金することができます。
カレッジの学費のサイトに「wire transfer」や「payment methods online」と書いてある項目に、大学の指定の銀行口座情報がのっているので、それをメモしてください。送金する時に申し込み用紙に記入するので必要になります。
アメリカ大学生の学費の払い方:四年制大学の場合
Bachelor’s Degree(学士号)や医師や弁護士、教師になるために必要なMaster’s Degree(修士号)を取るための大学です。 学士号を取り卒業するのに平均で4年、修士号で5〜8年かかります。また、専攻、副専攻の種類もコミュニティカレッジの倍あるので、いろんな専門の分野を勉強している学生がたくさんいます。
コミュニティーカレッジでは基本的にデビットカード/クレジットカードでの学費の支払いが可能ですし、クレジットカードを何枚も使って学費を払うアメリカの大学生もいます。それにカード支払いの際の手数料はほぼありません。カードフレンドリーですね。
しかし、四年制大学だと、いろんな大学で窓口でのデビットカード/クレジットカードの支払いを受け付けていなかったり、または受け付けていても学費の約3%ほどのお金を取引手数料として支払わなければなりません。
なので一般的な四年制大学の学費の支払い方はオンラインで口座間送金です。学校のサイトにオンラインで支払いできるサイトがあります。大学によってはアメリカ国内の銀行間でしか送金できないところもあります。
その場合は、アメリカでの銀行口座を開設して、日本からお金をアメリカの銀行口座に送ってもらい、そして学校の銀行口座に送金しなくてはなりません。
アメリカの銀行口座を作らない場合は、日本の銀行口座から大学指定の口座に振り込むのを手伝ってくれる仲介会社「Flywire」を採用している大学もたくさんありますが、4年制大学だと学費が1セメスター(二学期制)で200万円以上/クオーター(四学期制)で100万円以上するので、手数料もかなりかかります。
アメリカの大学生の学費の払い方:口座間送金の仕方
おそらくコミュニティカレッジに通いたい場合は口座間送金はあまりする機会がないかもしれませんが、四年制大学に通う場合は、口座間送金をするかもしれません。なので口座間送金の仕方を説明したいと思います!
海外送金 —日本の銀行口座から海外の銀行口座へお金を送ることを「海外送金」といいます。楽天銀行、ゆうちょ銀行などいろんな銀行会社で海外送金を取り扱っています。
アメリカの銀行口座を開設した場合、バイトや仕事がない限りお金は入ることはありませんので、家族からお金を送金してもらう必要があります。海外送金の仕方は銀行の窓口に直接行ってするかオンラインの二通りあります。
窓口の場合は、窓口に行って「海外送金したい」と伝えると、それ用の記入用紙を渡されます。親に、あなたの名前、アメリカでの住所、アメリカの銀行口座の情報を記入してもらいます。大事なのが、親に事前にあなたのアメリカの銀行口座情報を教えておくことです!
・銀行名 ・受け取り先の銀行の住所(最初に開設した銀行など) ・口座番号 ・Routing Number ・Swiftコード
アメリカの銀行特有なのがRouting Number (ラウティングナンバー)です。アメリカ国内でも海外でも送金する際は必ず必要で9桁からなる番号で、銀行会社、州、国内か海外か、などで番号が異なります。
SWIFT codeは国際送金する際に金融機関識別コードとして使われます。8桁または11桁からなる番号です。どちらも銀行を開設した際に銀行員が教えてくれますし、万が一忘れてもネットで調べれば出てきます。
また、窓口で送金する際はマイナンバーと印鑑も必要です!使っている銀行の「海外送金」または「国際送金」の際に必要な書類や持ち物などを確認してみてください。
海外送金は短くて3日間、長くて1週間かかるので、送金してもらう場合はギリギリではなく早めにしてもらうように、きちんと両親に伝えましょう。
また、海外送金の際は手数料がかかります。銀行によって違いますが、例えばゆうちょ銀行のゆうちょダイレクトのオンラインだと2000円、窓口だと4000円かかります。基本的にオンラインだと1回で100万円が限度のところが多いです。それ以上必要な場合は窓口がおすすめです。
毎月少量のお金を海外送金をしてもらうと、額に関係なく一度に一定の手数料がかかるので、海外送金する際はなるべく1回に大きなお金を送金してもらった方が良いです!
アメリカ大学生の学費の払い方:ATMを使ってアメリカの銀行口座にお金を送り、学費を払う
まず、日本のカードで、海外のATMで一日で引き落とせる額が制限されています。銀行によって異なりますが10万〜30万円くらいです。
さらに、アメリカのATMでは他社の銀行のカードから1日で引き落とせる額も制限されます。ほとんどのATMで1000ドル(約10万円)までです。手数料は3ドル(約300円)です。
なので、例えば50万円をアメリカの銀行口座に入れたい場合で、日本の銀行のATMの1日利用限度額が20万円の場合、50万を入金するのに最短で3日必要です。
1日ずつ18万ほど、2つの別の銀行会社のATMを使って引き出すことができます。また毎日きっちり1000ドル引き落とししたいなら、5日かかります。
近くのATMが住んでいる場所から徒歩圏内だったり、大学内にATMがあるなら気軽にできますが、毎日大金を引き落として入金するのは危険ですので、あまりおすすめはしません。場所によっては銀行の外に警備員がいたりしますが、夜には絶対に1人でATMには行かないようにしましょう。
アメリカ大学生の学費の払い方:TransferWiseを使ってアメリカの銀行口座にお金を送り学費を払う
ヨーロッパでTransferWiseは設立されたので、ヨーロッパなど、日本以外の国の人々も使っているサービスです。銀行よりも手数料を安く済ませることができたり、一番安い為替ルートで送金することもできます。
このYouTube動画では、TransferWiseの使い方を詳しく説明しているので、海外送金を安く済ませたい方はこちらをご覧ください。とっても参考になります。↓
まとめ
「アメリカ大学生の学費の払い方とは?留学する前に必ず知るべし!」では、アメリカの大学で学費の支払い方の種類と海外送金の仕方、注意点も含めて説明しました!
ポイントをまとめると
①コミュニティーカレッジではデビット/クレジットカードを取引手数料なしで大学の学費を払える
②四年制大学では、デビット/クレジットカードは使えても、手数料がかかるし、使えない大学もある。オンラインでの口座間送金で学費を払う
③海外送金は窓口とオンラインがあって、必要な書類、情報、持ち物があり、送金には時間と手数料がかかる
④ATMを使って日本の銀行口座からアメリカの銀行口座にお金を振り込むのには時間と手間がかかるし危険
⑤TransferWiseを使うと手数料、為替ルートを安くし、海外送金できる
になります。
家庭によっては一回に大金を振り込むことができないかもしれませんし、家族で使う銀行がバラバラなど、どの日本のデビット/クレジットカードを使うか、どういう手段で送金してもらうか、など、きちんと家族または親と話し合うことが大事です。
カードの限度額は設定したか、送金は期限に間に合うか、どういうオプションがあるのか、何が一番安いのか、どれが一番楽か、などちゃんと知識をつけたり、家族と話しましょう。
そうしないと、学費を払う時にギリギリになったり、払えなかったり、遅れてしまってもっと払わなきゃいけなかったりなどのトラブルが発生するので要注意です!
実際、私はコミュニティカレッジにいた時のオリエンテーションで、初めて学費を払いましたがデビットカードの限度額が1日30万円になっていて、その時に55万円ほどの学費を払えなくて、かなり焦りました。
初めてのデビットカードだし、その時は限度額があるなど知らなくて、母親に連絡しカード会社に電話するように頼みました。
カード会社に連絡すると、「カードを持っている本人でないとお話しできません」と言われたようで、時差を気にしながら電話したり、慣れない初めてのカードに困惑して、留学始めたばっかりなのにトラブルがあり、それだけで泣きそうになりました(笑)
アメリカ留学する前に事前によーく調べて知識をつけ、家族と相談しておきましょう。「備えあれば憂なしです」!!
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