「アメリカの大学って入るのは簡単だけど卒業するのは難しい」ってよく聞きますよね。英語で授業を受けるので難しくなるのはもちろんですが、アメリカには世界トップ大学上位にランクインしている大学もたくさんあります。
なので世界中から教育レベルの高いアメリカの大学に行き、勉強している人もたくさんいるんです。これからコミュニティカレッジや四年制大学に行く方は、アメリカ人大学生や他の留学生は一日平均何時間勉強しているのか疑問に思う方も多いと思います。
また、周りに劣らず授業でAを取るためにどのくらい勉強すればいいのか気になりませんか?
現役アメリカ留学生、コミュニティカレッジでの成績が評価され、編入先の四年制大学から150万円の奨学金を得た私が、アメリカ人大学生と他の留学生の勉強時間、またアメリカの大学でAを取るために必要な勉強時間を自分の例も含めて紹介します!
さらにメジャー(専攻)が決まってない方なら気になる、どんなメジャーだと勉強時間が少なくなるかも紹介します。
アメリカ人大学生はどれくらい勉強しているのか?
実は沢山のアメリカ人大学生は働きながら学校に通っているので、みなさんが思っているほど、ほとんどのアメリカ人大学生は勉強時間が長い訳ではありません。
カレッジだと四年制大学に比べて学費が安いので、学費を全部自分で稼いでいるアメリカ人大学生も多くいます。私の住んでいたアメリカ人大学生の元ルームメイトの女の子もそうでした。
出典:Daily Bruin
上の図は2019年3月に投稿された、カリフォルニア大学ロサンゼルス校の生徒によってデザインされた統計です。
一番上の見出しは「アメリカ人の学生は授業に出席している時間より働いてる時間の方が長い」と書いてあります。
右の円グラフでは85%の生徒は学校に通いながら働いていること、下の棒グラフでは、平均で1日に働いてる時間が4.2時間、授業に出席している時間が2.3時間、家で勉強する時間が2.8時間、そして最後に図書館で勉強する時間が1.5時間だそうです。
なのでアメリカ人大学生の1日の授業外での勉強平均時間は4.3時間となります。もちろん、仕事をせずに勉強一筋のアメリカ人大学生もいるかもしれませんが、事実、仕事をしながら勉強しているアメリカ人大学生は多いです。
あるクラスで出会ったアメリカ人大学生の男性が「高校卒業して自分で大学の学費を稼ぐようになってから、そのお金が無駄にならないようにいい成績を取ろうって思った」と言っていたのがすごい印象的で、「あぁ私も勉強頑張らないとな!」となったのを覚えています。
アメリカの大学の留学生はどのくらい勉強しているのか?
しかし私は全体的に留学生は勉強熱心で、図書館でみる学生も留学生が多い気がします。いろんなアメリカ人のクラスメイトが「私は図書館嫌いなんだ〜」とか「図書館行ったことない」と言っていました。
日本人は分かりませんが、他の国々から来た留学生は親の勧めでこちらで勉強しに来ている人が多いので、将来を期待されているぶんもあって、学業にかなりストイックな気がします。
それだけあって、私の友達、インドネシア人のエンジニアリング専攻の男の子は、とっている科目数が多いときは、毎日4~5時間は勉強しているそうです。土日は学校の近くにあるスターバックスで勉強を3時間ほどしていると言ってました。
理系なので授業+実験が多いです。物理が必修だそうで、実験レポートはグループワークで授業後に学校に残ってクラスメイトとながーいレポートを書いた後に、他のクラスの勉強もしなくてはならないのです。
また、ナーシングを専攻している韓国人の友達は「何時間勉強しているの?」と聞いたら「毎日勉強しかしてない」と言っていました。毎回授業で小テストがあるらしく、夜遅くまで勉強+早起きして勉強しなくてはならないそうです。
アメリカの大学でAを取るためには何時間勉強したら良いか?
※グラフィックデザインは専門のソフトウェアで、ポスター、パンフレット、本のカバーのデザインをしたり、動画をつくったり、ウェブのホームページをデザインしたり、商品の箱、包装、ラベル、形などをデザインする勉強をします。
冬学期のクラス:心理学、歴史、社会学、グラフィックデザイン
私は4クラスとっていました。ほぼ一般教養を取っていて、全てバラバラな科目でアメリカにいた中では、かなり忙しかった学期でした。
なぜかと言うと、4つのうち3つのクラスが予習が必要でリーディングの量が多すぎて小テストも毎週あったので毎日教科書を読み進めて予習し、小テストの勉強もしなくてはなりませんでした。
リーディングの量は1週間で3教科合わせて平均しても100ページ以上で多いときは120ページくらいです。
授業の前にインストラクター(先生)に指定された教科書のページを読んで予習し、授業でその予習した部分を先生がレクチャーします。
授業についていかなくてはならないのはもちろん、グループワークがアメリカの学校では一般的なので、私1人だけ予習不足で他のメンバーの足を引っ張るわけにはいきません。
・歴史は30〜60分(教科書をパーっと呼んで頭に入れ、大事な人物、出来事はマーカーを引く) ・社会学は30分で歴史と同じやり方で予習、週1にある宿題を分けて毎日30〜60分かかります。
やはり、予習が必要な授業は必ずした方が、授業中に困らないし、試験勉強の時に楽できて自分のためになります。
なので私の毎日の勉強時間は多い日で平日約4時間半です。私はなるべく平日は沢山勉強を進めて、金曜から日曜にかけては毎日2~3時間くらいで勉強が終わるように調節しています。
グラフィックデザインは1週間で2つ作品をデザインしなくてはならなくて、ほぼ授業中に終わりますが(授業が3時間)、終わらない時は週末に1〜3時間かけて終わらせます。
私にとってグラフィックデザインのクラスは課題があっても苦だとは全く思わず、むしろ楽しいので勉強している感覚や課題をやっているという感覚はありません(笑)
そして私はこの学期全てAを取ることができました。やっぱり鍵はコツコツ勉強することだと思います。試験前の詰め込みはすごく辛いし、全ての内容をカバーできないので本当に楽なのは毎日やることを決めてこなすことです。勉強時間もそれによっておのずと決まってくるでしょう。
勉強時間がなるべく少なくすむ、または簡単なメジャーは?
例えば、リーディングが苦手な人にとっては数学など問題を解く系がいいのではないでしょうか?聞いた方もいるかもしれませんが日本の高校教育レベルの数学が頭に入ってれば、アメリカで授業を受けるとき「あ、これ習った」ていうのが沢山あるでしょう。
理系が苦手な人はコミュニケーションなどが日本人にとても人気です。大勢の前で1人、またはグループでスピーチすることが沢山あると思いますが、学ぶ内容自体は簡単だと思います。実際、早くクラスを登録しないと空席がすぐなくなるくらいです。
また、美術が好きな方はアニメーション、アート、グラフィックデザインが良いでしょう。自分の好きなことなので苦には感じないと思います。また、クラスによっては試験がありますが、ほぼないと言って良いと思います。
私はグラフィックデザインを専攻していますが、試験はありません。デザインを提出したり、それについてプレゼンテーションをしたりするくらいです。なので作品をデザインする課題に時間はかなりかかることはありますが、「勉強時間」はほぼ0です。
あとは、インストラクターによって、授業の難易度が違うので、Rate My Professorsというサイトで自分の学校、学部名、インストラクターの名前を入力すると、どのインストラクターのクラスを取るとAを簡単に取れる、課題が少ない、などの情報を見ることができるので、勉強時間を短縮できると思います。
Rate My Professorsの画像です。インストラクターの名前、学部が書いてあり、その人の授業を取った人がこのようにインストラクターの評価やコメントをしています。どの先生が簡単か知りたい時はぜひ使ってみてくださいね。
まとめ
今回の「アメリカにいる大学生ってどのくらい勉強してるの?Aを取るために必要な勉強時間は?」をまとめると、
1.アメリカ人大学生は仕事と勉学を両立しなくてはいけないので、意外と勉強時間が少なく平均で4.3時間
2.留学生は、親が教育に厳しい家庭が多いので勤勉、1日の勉強時間は5時間くらいの人もいる
3.予習が必須な授業は勉強時間は長め、忙しいクオーター(四学期制)/セメスター(二学期制)ではAを取るためには4時間以上必要
4.理系の人は数学など元から知識のあるメジャー(専攻)、文系の人はコミュニケーションや美術系のメジャーを選ぶと勉強時間が少なくすむ
なんとなくアメリカの大学で、どのくらいの勉強時間が必要か分かっていただけたでしょうか?個人差によってもちろん違いますが、参考にしてみてください。
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