ニュースでご存知かもしれませんが、最近カリフォルニア州では山火事が多いです。ただの火事ではなく、規模が大きく、そして被害も大きいです。秋は山火事のピークなので、いろんな原因が重なってカリフォルニアでは火事が大量発生しています。
最近のGetty Fire(ゲッティ ファイア)では、高速道路が閉鎖されたり、わたしの友達の大学が休校になったり、2マイル離れているのに夜は煙臭かったりなど、山火事が起きた周辺よりさらに広い範囲で影響がてでいました。
これからカリフォルニアに旅行に行く予定の方、カリフォルニア留学予定の方、カリフォルニア州に住んでいる方、お子さん、家族がカリフォルニアに住んでる方なら、なぜカリフォルニアは山火事が多いのか気になりますよね。
今回は、最近カリフォルニアで起こった山火事や、なぜカリフォルニアは山火事が多いのか、どのエリアが危険かなど、カリフォルニア州の山火事事情について説明していきます!
最近カリフォルニアで起こった山火事
出典:Google Map
”SoCal Fire”の文字の隣にあるドアをクリックすると、カリフォルニア州の中でも郡別に起きた火事を見ることができます。
- Getty Fire (ゲッティファイア) 10月28日
- Hillside Fire (ヒルサイドファイア) 10月30日
- Dexter Fire (デクスターファイア) 10月30日
- Brea Fire (ブレアファイア) 10月30日
- Soledad Fire (ソールダッドファイア) 10月30日
- Mureau Fire (ムローファイア) 10月30日
- Easy Fire (イージーファイア) 10月30日
- 46 Fire (46ファイア) 10月31日
- Maria Fire (マリアファイア) 10月31日
- Castlewood Fire (キャッスルウッドファイア) 10月31日
先週(11月9日の時点)に南カリフォルニアで起きた山火事のほんの一部です。10個あげましたが、もっと山火事は起こっており、広範囲に広がった火は完全に鎮火するのに数日かかったケースもあります。10月だけで約50件以上の山火事が起きています。
なぜカリフォルニアは山火事が多いのか
カリフォルニアは意外と森が多い
Forests and grassland cover about a third of California’s 100m acres. The state contains more forest than any other in the country except Alaska.
森と草原が100エーカー分の3分の1の州の土地覆っています。アラスカ州を除いて、カリフォルニア州はアメリカで一番森がある州なのです。
私のカリフォルニア州のイメージは、人が住んでいるところ以外、「ザ・砂漠」でしたが、この記事を読んで山火事が通りで多い訳だと納得しました。森が多い分山全体に広がりやすいですし、近隣住民にも被害が及びやすいですよね。
気候変動の影響で、気候がより暑く、より乾燥してきている
The past five years in California have been the hottest on record, and the state recently came out of a nearly six-year drought, its second worst in history.
カリフォルニア州は5年間連続で最高気温が上昇しており、州はこの6年間ほど干ばつに苦しんでおり、干ばつの深刻さは歴史上2番目に最悪なものとなった。
地球温暖化が年々、深刻化していますし、ニュースにも度々上がりますが、ほとんどの人が、「今年も暑いな〜」って思うくらいで、本当の地球温暖化の「実感」は、まだ日本にはないように思えます。
ですか、カリフォルニアでは、雨が全く降らず、でも気温が上がり続けた地球温暖化による気候変動の結果、高気温と乾燥で火事が起こりやすくなってしまっているのです。
私も最近、上着を脱ぐと静電気で髪の毛がフワってまったり、ドアノブを触るとバチってなるので、「乾燥しているな」とは感じています。
つい最近、パソコンを充電するために、電気コードをコンセントに差し込んだ時に、火花が軽く散って焦りました。
カリフォルニアには枯れ果てた森がたくさんある
Because of drought, rising temperatures and a growing epidemic of migrating bark beetles that prey on trees, an alarming number of trees, nearly 129m, have died since 2010.
2010年から、干ばつの影響による気温上昇と、それによる樹皮下甲虫(キクイムシ)の大量発生により、たくさんの木々が食い荒らされてしまい、枯れ果ててしまった結果、その数は約129mの範囲に相当した。
地球温暖化の影響は、土地の乾燥だけに収まらず、木々を食べて枯れさせてしまう害虫まで大量発生してしまっているのです。
枯れた木々は可燃しやすく、乾燥した空気によって火事が発生しやすくなっています。さらに、カリフォルニアの場合、それが大きな森なので、山火事になって広範囲の大きな災害になっているのです。
カリフォルニアではどのエリアが危険なのか
カリフォルニア州で山火事の注意が必要な、住民や観光客が多い町の一部を紹介します。
Paradise, Butte County (パラダイス、ブッテ郡)
パラダイスは北カリフォルニにあるブッテ群にある町です。ちょうど山の下に位置していて、2018年に起きた、もっとも壊滅的で大惨事を起こした火事、”Camp Fire“(「キャンプファイア」)が起きた町として知られています。
火元がキャンプファイアによるものだったため、そう名付けられました。
私の友達が火事の後、ボランティアに参加して、焼けてしまった家々の掃除を手伝いました。実際被害を目の当たりにしたので、「初めてこんな無残な景色見た」「パラダイスの火事ってこんなに酷かったんだ」と言っていたのを覚えています。
Malibu, Los Angeles County (マリブ、ロサンゼルス郡)
マリブはセレブのプライベートリゾート地があることで有名なところです。マリブでも、去年の11月に大規模な火事が起こっています。
マリブは観光地として有名でもあるので、観光する場合は、山火事シーズンの秋、9〜12月頃は避けて旅行プランを組んだ方が安全です。
Nevada, Nevada County (ネバダ、ネバダ郡)
ネバダ州がカリフォルニア州の隣にありますが、こちらのネバダシティーはカリフォルニア州の、ネバダ郡にある町です。シエラネバダ山脈の向かい側がネバダ州です。
ネバダはシエラネバダ山脈のちょうど真下に位置しており、キャンプファイアをしにくる観光客も多いので注意が必要です。
また、ネバダには世界遺産に登録されている、タホエ湖がある、タホエ国立公園があるため、それを目的に日本からも観光客が多いので、旅行の際には山火事シーズンを避けて旅行してください!
「なぜ最近アメリカのカリフォルニア州では山火事が多いのか?!」のまとめ
最近カリフォルニアで起こった山火事は、
- Getty Fire (ゲッティファイア) 10月28日
- Hillside Fire (ヒルサイドファイア) 10月30日
- Dexter Fire (デクスターファイア) 10月30日
- Brea Fire (ブレアファイア) 10月30日
- Soledad Fire (ソールダッドファイア) 10月30日
- Mureau Fire (ムローファイア) 10月30日
- Easy Fire (イージーファイア) 10月30日
- Maria Fire (マリアファイア) 10月31日
- 46 Fire (46ファイア) 10月31日
- Castlewood Fire (キャッスルウッドファイア) 10月31日
また、カリフォルニアで山火事が起こりやすい理由は、
- 州の面積を埋める森が多いため、火が広範囲に広がりやすいため
- 気候変動による気温上昇と乾燥により、火が起こりやすいため
- 気温上昇による、害虫の繁殖で、沢山の木々が広範囲に渡って枯れ果ててしまい、乾燥によって火が発生し広がりやすいため
そして、注意するべきカリフォルニア州での山火事が発生する恐れのあるエリアは、
- パラダイスシティー
- マリブシティー
- ネバダシティー
などがあります。
年々山火事の被害数が多くなってきているので、カリフォルニア州に旅行する時、留学先を選ぶ際などには、事前にリサーチをして、なるべく自然災害の危険が少ないより安全な場所を選びましょう!!
↓のYouTubeでは、北カリフォルニアに住んでいる男性が火事の後に起きた停電の後の生活や、町の様子を動画にしています。実際の被害はどんな感じなのか知ることができるのでぜひご覧ください。
今回は少しシリアスな感じの記事でしたが、カリフォルニアについての楽しい記事もあるのでよかったら他の記事もご覧ください!
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